VTR250はホンダの人気ネイキッドバイクで、年式や仕様によって装備内容が微妙に異なります。中でもO2センサーの有無は、エキゾースト周りのカスタムを考える際に重要な要素となります。本記事では、O2センサーが見当たらないVTR250のケースや、マフラー交換後の対処法について詳しく解説します。
VTR250にO2センサーが付いていない年式が存在する
VTR250は年式によって仕様が異なり、2009年以前のモデルではO2センサー非搭載であることが多いです。FI(フューエルインジェクション)モデルであっても、初期型ではO2センサーが省略されていたり、センサーがエキパイではなく別の位置に配置されているケースもあります。
そのため、「O2センサーが見当たらない=おかしい」というわけではなく、年式に応じた仕様である可能性が高いのです。
マフラー交換時の注意点:センサーポートの有無を確認
社外マフラーに交換した際、O2センサーポートがない仕様のマフラーを取り付けてしまうと、FI車でO2センサーが必要なモデルではECUにエラーが出る可能性があります。
しかし、O2センサー自体が最初から存在しない年式であれば、ポートがないマフラーでも問題ありません。ただし、センサー付きモデルでポートが無いマフラーを取り付ける場合は、センサーキャンセラー(O2エミュレーター)などで対処が必要です。
現在の「アルミテープぐるぐる巻き」は適切な処置ではない
現在、O2センサー穴をアルミテープで塞いでいるとのことですが、これは一時的な応急処置にすぎず、熱による劣化や排気漏れの危険性が非常に高いです。必ず以下のような方法で対応しましょう。
- O2センサーボス付きのマフラーを用意
- O2センサープラグ(ボルト)でしっかり塞ぐ
- センサーキャンセラーをECUに装着(必要な場合)
特に排気漏れは燃調に悪影響を及ぼすほか、車検時の排ガス検査にも引っかかる恐れがあります。
VTR250のO2センサー位置と識別方法
VTR250のO2センサーは、センサーポート付きのエキパイであればすぐに視認できますが、見つからない場合は以下を確認しましょう。
- フレーム番号(MC33-×××)から年式を特定
- サービスマニュアルやパーツリストで確認
- 純正マフラーにセンサーポートがあったかを記録
社外マフラー取り付け時は、「FI対応」などの記載がある製品を選ぶことが大切です。
まとめ:年式と仕様に合った適切な処置を
O2センサーが見当たらない場合、まずはVTR250の年式と仕様を正確に確認しましょう。そのうえで、マフラー交換に伴い必要な処置(ポートの有無やキャンセラーの使用)を判断することが重要です。
安易に塞いだり、未確認のまま放置してしまうと、走行トラブルや排ガス規制違反などのリスクもあります。安心してカスタムを楽しむために、正しい知識と部品選びを心がけましょう。
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