最近では、昼間でもLEDライトが点灯している車を多く見かけるようになりました。特に高級車や新型車では標準装備されていることも増えていますが、「あのライトって消せるの?」と疑問を持つ方も少なくありません。本記事では、昼間に点灯しているLEDライト=デイタイムランニングライト(デイライト)について詳しく解説します。
■デイタイムランニングライト(デイライト)とは?
デイタイムランニングライトは、日中の走行時に点灯するライトで、視認性向上と交通安全のために導入された装備です。欧州では義務化されている国もあり、日本でも2016年以降の新型車を中心に採用が進んでいます。
デイライトはポジションランプとは異なり、エンジンをかけると自動で点灯し、周囲に車の存在を知らせることが目的です。
■デイライトのON/OFFはできるのか?
結論から言うと、車種によってON/OFFの可否は異なります。以下のようなパターンがあります。
- 【純正設定でON/OFF不可】一部のトヨタ・スバル車など。自動で点灯・消灯
- 【メニュー設定でON/OFF切替可能】日産・ホンダなどの一部車種ではメーター内の設定で操作可能
- 【ディーラーで設定変更可能】OBD端子や診断機でOFFにできる場合あり
- 【社外パーツやカスタムで制御】デイライトキットや配線加工で制御するユーザーも
たとえば、ホンダ「ヴェゼル」ではインフォメーションディスプレイからデイライトのON/OFF設定が可能ですが、トヨタ「ハリアー」ではディーラーのコンピュータ設定が必要です。
■なぜデイライトをOFFにしたい人がいるのか?
デイライトは安全のために点灯しているものの、状況によってはOFFにしたいケースもあります。例としては以下のような理由があります。
- 車中泊や駐車中に目立ちたくない
- イルミネーションとのバランスが悪い
- カスタムパーツと干渉してしまう
特にデイライトがヘッドライトに近い位置にあると、「点きっぱなしが気になる」という声もあります。
■デイライトと車検の関係
気になるのはデイライトが「車検に通るのか?」という点ですが、基本的に純正装備であれば問題なく通ります。社外パーツを使用する場合は、光量や取り付け位置が保安基準を満たしている必要があります。
逆に、ON/OFFスイッチを後付けして不適切な改造を施した場合は、減点や整備命令が出る可能性もあるため注意しましょう。
■まとめ:デイライトは安全機能、でもカスタマイズも可能
昼間でも光るLEDライトは「デイライト」と呼ばれ、安全性を高めるための重要な機能です。車種によってはON/OFFが可能ですが、基本的には自動点灯が前提となっていることが多いです。
ON/OFFを変更したい場合は、まずはオーナーズマニュアルや車の設定画面を確認し、それでも不明な場合はディーラーに相談するのが安全です。安全性と好みのデザインの両立を目指して、正しく理解して活用していきましょう。
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