「エンジンオイル交換を2年以上していないけど大丈夫?」そんな疑問を抱く方は意外と多くいます。特に、クラウンのような上質な車に乗っている場合、エンジンメンテナンスは非常に重要です。本記事では、エンジンオイルの役割から、長期間交換しないことで起こるリスク、そして今からでもできる対処法までを詳しく解説します。
エンジンオイルの役割とは?
エンジンオイルは、潤滑・冷却・清浄・防錆など、エンジンを守る多くの働きを持ちます。これが劣化すると、金属同士が直接擦れ合うことで摩耗が進行し、エンジンの寿命が大幅に縮まります。
特に、高温になるエンジン内部ではオイルの性能が問われます。交換を怠るとスラッジと呼ばれる汚れが堆積し、最悪エンジンが焼き付きます。
2年以上オイル交換をしていない場合のリスク
リスク1:エンジン内部の摩耗・焼き付き
潤滑性能が低下しているため、エンジン部品の摩耗や焼き付きが発生する恐れがあります。
リスク2:燃費の悪化
劣化したオイルではエンジン効率が低下し、ガソリンの消費量が増える傾向があります。
リスク3:エンジンの異音や振動
オイル不足や汚れが原因でエンジン音が大きくなったり、振動が増えることがあります。
実例:2年以上交換していなかったクラウンの事例
中古車販売店で実際にあった例では、2年以上オイル交換していなかったクラウンが持ち込まれたところ、エンジン内部は真っ黒でスラッジだらけ。洗浄しても完全には戻らず、エンジン載せ替えを検討する事態になったとのことです。
また、ディーラーに持ち込んだ際に「ここまで放置は珍しい」と驚かれたというユーザーの声もありました。
「汚なっ!」とは言われる?整備士のリアルな対応
整備士はプロですので、表立って「汚い」と言うことはまずありません。むしろ「ここまでよく走ってくれましたね」と淡々と説明されるケースが多いです。
ですが、内部の写真を見せられながら「これが今の状態です」と丁寧に説明されることはよくあります。恥ずかしがらず、状況を正直に伝えることで適切な対応をしてもらえます。
今からでも間に合う対処法
1. すぐにオイル交換へ
まずはすぐにディーラーや整備工場でオイル交換を依頼しましょう。可能であればエレメント(フィルター)も同時交換を。
2. エンジン内部洗浄(フラッシング)
必要に応じてフラッシング剤で内部洗浄を行い、スラッジを取り除くことも検討しましょう。ただし、古いエンジンには逆効果な場合もあるので、整備士と相談を。
3. 以降は定期的なメンテナンスを
オイル交換は半年または5,000kmを目安に行うのが理想です。今後はメンテナンス手帳などで記録を残すと管理が楽になります。
まとめ:大切なのは「今からどうするか」
2年以上オイル交換していない場合、車にダメージがある可能性は高いです。しかし、放置せず今すぐ対応すれば、エンジンの延命は十分可能です。
「恥ずかしい」よりも「壊れる前に動く」ことが大切。クラウンのような名車を長く乗るためにも、今すぐ整備工場に相談しましょう。
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