愛車の天井やCピラー付近から雨漏りが発生すると、不快なだけでなく、放置すればサビや電装系トラブルの原因になります。特に古めのセダンなどでは、洗車機利用時に突然雨漏りに気づくことも。本記事では、そうした雨漏りの原因や、修理を依頼すべき専門業者の種類、対応の流れについて詳しく解説します。
● 雨漏りの原因はパネルの接合部の劣化が多い
車の天井やCピラー周辺からの雨漏りは、ルーフとサイドパネルの接合部にあるシーラーや溶接部の経年劣化、または以前の修復歴による歪み・クラックが原因の可能性があります。
特に15年以上経過している車両の場合、紫外線や温度変化によりシール材が硬化・収縮して亀裂が生じることも珍しくありません。見た目で判断が難しいため、内張りを外して確認する必要があります。
● 板金塗装業者に依頼するのが一般的
このような構造部からの雨漏りは、ディーラーよりも熟練した板金塗装業者に相談するのが一般的です。彼らはボディ構造や溶接・シーリング技術に精通しており、ピンポイントで原因を突き止めやすいです。
また、ディーラーでは外注になるような細かな雨漏り修理も、板金屋ならその場で対応できるケースがあります。費用も比較的リーズナブルです。
● DIYやガラス屋では難しいケースも
フロントガラスやリアガラスからの雨漏りであれば、自動車ガラス専門店が対応可能な場合があります。しかし、Cピラーやルーフ接合部となると分解や溶接補修が必要になる可能性があるため、DIYやガラス専門店では難しいことが多いです。
一方で、軽微な漏れであれば防水テープやシーラーを使って一時的にDIY補修もできますが、再発リスクが高いためおすすめできません。
● 実際の修理例と費用感
たとえば、Cピラーとルーフの接合部に小さなクラックがあった場合、板金業者では次のような手順で修理されます。
- 内張りを外して漏れの発生箇所を特定
- 古いシーラーを除去して溶接部の補修
- 新たに防水シール材を打ち直し、塗装で仕上げ
このような作業で、部位にもよりますが30,000円〜70,000円程度が相場です。塗装が必要な場合は追加費用が発生します。
● 板金業者の選び方と依頼のポイント
まずはGoogleマップなどで「板金 雨漏り 修理 ○○市」などで検索し、施工実績が豊富なショップを探しましょう。口コミやブログに雨漏り事例が載っている業者は特に安心です。
見積もり時には「洗車機に入れたらCピラーから水が出てきた」といった具体的な状況を伝えると、スムーズに話が進みます。現車確認後の見積もりであれば、追加費用のリスクも少なくなります。
まとめ
車の天井やCピラーからの雨漏りは、経年によるパネル接合部のシール劣化が主な原因です。ディーラーよりも熟練した板金塗装業者へ相談することで、より的確かつコストを抑えた修理が可能です。放置すると大きなダメージにつながるため、早めの対応をおすすめします。
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