新社会人から家庭を築く世代まで、ライフステージに応じた車選びは大きな資金計画の鍵となります。特に車は高額な買い物であり、購入後の維持費や生活とのバランスも重要です。この記事では、年齢と年収に応じた無理のないカーライフ設計の考え方を、具体的な事例とともに解説します。
収入に対する適正な車両価格とは?
車の購入価格の目安として、「年収の半分以内」がひとつの基準とされています。例えば年収500万円なら新車で250万円前後が無理のない範囲といえます。
加えて、ローンを組む場合は月の返済が手取り収入の15%以内、維持費(ガソリン代・保険・駐車場など)も含めて20%以内に収めるのが理想です。
25歳:中古SUVなら年収の3〜4割が目安
新卒入社から3年、手取り年収は約300〜350万円が見込まれる頃。既婚予定で相手年収も同程度なら、世帯収入は約600万円前後。車にかけられる予算は、中古で200万〜250万円程度が妥当です。
たとえば、トヨタのC-HRやホンダ・ヴェゼルの良質な中古車であれば、コストを抑えながらもスタイルと機能性を両立できます。
30歳:新車で400万〜500万円が現実的ライン
メーカー勤務で年収が500〜600万円程度になっている想定。パートナーの収入と合わせると世帯年収は約900万円に。子どもがいなければ余裕が生まれやすく、新車購入も視野に入ってきます。
おすすめは、マツダCX-60やトヨタRAV4などの中〜上級クラスSUV。安全装備も充実しており、家族利用にも適しています。
40歳:年収800万超なら高価格帯も射程圏内
メーカー勤務者の40歳時点の平均年収は800〜850万円とされており、世帯収入も1000万円を超える水準に。子育てや住宅ローンとのバランス次第ではありますが、600万〜700万円台の車も無理のない範囲に入ります。
たとえば、レクサスRXやランドクルーザープラドの上級グレードなどが選択肢となります。
50歳:子育て終了後の「ご褒美カー」に最適な時期
教育費のピークが過ぎ、ライフステージにも余裕が生まれるタイミング。年収もピークに達するため、700万円以上の“憧れの車”を現実的に検討できる年代です。
ただし、老後資金の準備や定年後の生活も視野に入れることが重要。現金購入や短期ローンで完済できる計画を立てると、経済的にも精神的にも安心です。
維持費も車種選びのポイント
SUVは車両価格だけでなく、タイヤ交換・自動車税・燃費などのランニングコストが高めです。輸入車でなくとも、維持費が年20〜30万円かかることもあります。
購入前には、「車両価格+5年間の維持費」をシミュレーションするのがおすすめです。
まとめ:夢の高級車も堅実な計画があれば手が届く
20代のうちは無理せず中古車、30代以降はライフスタイルと収入の伸びに合わせて車格を上げていくことが、無理なく理想のカーライフを楽しむポイントです。
700万円級の高級SUVも、堅実な生活とキャリアアップを続ければ50歳前後で十分現実的に手に入ります。何より大切なのは「欲しい車より、続けられるカーライフ」を設計することです。
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