最近の三菱車で、フロント部分に縦に並んだオレンジ色の3つの小型ランプ(3連マーカーライト)を見かける機会が増えましたが、これはただのデザインではありません。実は、アメリカ発祥の“クリアランスランプ”というマーカーライトに由来しています。
クリアランスランプとはなにか?
クリアランスランプ(マーカーライト、車幅灯)は、主にアメリカで全幅80インチ(約203cm)超の大型車に装着が義務付けられている灯火です。路上で車の幅を知らせる役割があります。
三菱車に似たランプが装備されるのは、このマーキングライトをオマージュしたデザインで、機能として明確な目的があるわけではありませんが、視認性向上にも一役買っています。
日本での装着状況と法的ルール
日本では装着義務はないものの、「その他の灯火」として車検に通る可能性があります。つまり、規格に適合していれば合法装備です。
オフロード志向のトライトンやデリカなどに、このデザインを採用する車種が多く、見た目の迫力や個性を演出するアクセントとして取り入れられています。
実例:トライトンやRAV4、デリカの採用例
新型トライトンでは、グリル上部にL字型3連LEDを配置し、猛禽類をイメージした鋭い目元の造形になっています :contentReference[oaicite:0]{index=0}。
またハイラックスやRAV4などでも同様のマーキングライト風デザインがカスタムされており、統一感あるSUV顔周りが好まれる傾向です :contentReference[oaicite:1]{index=1}。
まとめ:機能より視認性と個性のための装備
このオレンジ色3連灯は、実際の車幅表示や安全灯という用途よりも、アメリカ車のクリアランスランプ意匠を取り入れたデザインパーツとして捉えるのが適切です。
ルール上は「その他の灯火」で合法になりうる装備であり、視覚的な印象を強めるための工夫でもあるため、「何か機能的な役割があるのか?」というご質問に対しては、視認性や個性向上のためのマーカーライト風デザインと理解していただくと良いでしょう。
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