2012年式スズキパレットSW(走行距離52,000km)で、路面の段差や補修箇所で揺れや衝撃が酷い…そんな症状にお困りではありませんか?一般道では問題ないけれど、凹凸で強く伝わる振動は、足回りの複数箇所が原因の場合があります。当記事では、トラブルの原因ごとに必要な点検・対処法をわかりやすくご紹介します。
足回りブッシュ・スタビリンクの劣化チェック
まず疑うべきは、スタビライザーリンクやアームのブッシュ類の劣化です。これらが緩むと段差で「ドンッ」と硬い衝撃が伝わることがあります。
■実例:ジャッキアップ後、手でブッシュ部を揺さぶった時にガタつきがあれば要交換です。
チェック手順
- 車体をジャッキアップし、タイヤを上下左右へ揺すって遊びを確認。
- ゴム・ウレタン部品が硬化・亀裂していたら交換時期。
ハブベアリング・タイロッドエンド・ボールジョイント点検
次にハブベアリングやタイロッドエンド、ボールジョイントも確認しましょう。こちらの劣化も振動の伝達源になることがあります。
■実例:前輪を上下に押してゴトゴト音がする場合、ハブベアリングの緩みが疑われます。
部品 | 症状 | 点検方法 |
---|---|---|
ハブベアリング | 衝撃時のゴトッ音やガタ | ホイールを握って軸方向に揺らす |
タイロッドエンド | 直進・小回り時の揺れ | 手で動かしてグラつきの有無を確認 |
ボールジョイント | コーナリングでのふらつき | 上下方向に遊びがないか確認 |
ショックアブソーバー・アッパーマウントの確認
衝撃吸収を担うショックとアッパーマウントに問題があると、段差で衝撃が残ります。減衰力の低下やオイル漏れがないかチェックします。
■実例:オイル漏れやヘタりが目視で確認できれば要交換。
バンプラバー(制振ゴム)の重要性
意外と見落としがちなのがバンプラバー(バンプストッパー)です。段差でストロークが不足すると、脚全体に衝撃が伝わります。
■実例:短タイプのバンプラバーに交換するだけで、乗り心地が大きく改善されたケースがあります。
こちらのバンプラバー交換ガイドでは、取り付け手順や注意点を詳しく図解しています。
それでも改善しない場合のおすすめ対処
上記をすべて点検・交換しても症状が消えない場合、アライメント調整やホイールバランスの再調整も有効です。専門ショップでの総合診断をおすすめします。
また、段差での衝撃を緩和したい場合は、ショックを車高調付きや高性能ショックに変更する方法もあります。
まとめ:段差の衝撃対策5ステップ
- ブッシュ・スタビリンクの劣化チェック
- ハブベアリング・ジョイント類のガタ点検
- ショック&アッパーマウントの状態確認
- バンプラバーの交換でストローク改善
- 最終手段:専門店でアライメント・バランス調整
これらを順に点検・対処することで、パレットSWの段差での強い振動は格段に改善できます。特にバンプラバー交換は手軽な改善策として有効なので、ぜひ最初に試してみてください。
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