運転免許の種類によって運転できる車両は異なります。「マニュアル車で教習を受けたのに、オートマ車で通勤しているのは違反では?」という疑問を持つ方も多いですが、結論から言えば、MT免許を持っていればAT車の運転は問題ありません。本記事では、免許区分と運転可能車両について詳しく解説します。
AT限定免許とMT免許の違いとは?
普通自動車免許には「AT限定」と「MT(マニュアル)免許」があります。AT限定免許は、クラッチ操作が不要なオートマチック車(AT車)のみを運転できます。
一方でMT免許は、MT車・AT車の両方を運転することが可能です。つまり、MT免許を持っている人はAT車にも乗れるというのが正しい解釈です。
教習車がMTだった場合の免許は?
教習所でマニュアル車(MT)を使って卒業した場合、自動的に「MT免許(制限なしの普通免許)」が交付されます。免許証に「AT限定」と明記されていなければ、その免許はMT免許です。
つまり、AT車で通勤していても全く問題はなく、違反ではありません。逆に、教習車がAT車であれば、「AT限定」として運転範囲が制限されます。
免許証の記載で確認する方法
免許証の裏面または表面下部にある「条件等」欄を確認してください。そこに「AT限定」または「AT車に限る」と記載されていれば、その人はAT車しか運転できません。
逆に、何も記載がなければMT免許となり、AT車・MT車両方の運転が可能です。運転に不安がある場合や疑いがある場合は、本人に確認してもらうのが一番確実です。
実例:MT免許保持者がAT車で通勤するケース
例えば、20代男性が大学時代にMT教習で免許を取得し、その後AT車のコンパクトカーで就職後に通勤しているという例は非常に多く見られます。
このようにMT免許取得者がAT車を日常的に使うのはごく一般的なことであり、何の問題もありません。
逆の場合は違反になるので注意
AT限定免許しかない人がMT車を運転すると、無免許運転として重大な交通違反になります。違反点数は6点、反則金では済まず刑事罰が科されることもあります。
特にレンタカーや中古車購入時などには、自分の免許区分を必ず確認しましょう。
まとめ:MT免許ならAT車の運転は合法
結論として、MT免許を持っている人がAT車を運転するのは全く問題ありません。むしろ、その自由度の高さがMT免許のメリットです。
一方で、AT限定免許しかない人がMT車を運転するのは違法であり、厳しい罰則が待っています。周囲の人の免許区分を誤解して注意してしまう前に、正確な知識を持っておきましょう。
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