車のカスタム作業、とくにウイングやスポイラーの取り付け時には「正確な穴あけ位置のマーキング」が非常に重要になります。その際に活躍する便利な道具がありますが、「名前が分からない」という声も多く聞かれます。この記事では、結束バンドのような形状で、穴あけ位置の決定に用いられる専用道具の名称と、その使い方・代替手段について解説します。
その道具の正体は「ポジショニングテープ(穴位置決めゲージ)」
市販のウイングなどに付属している、穴位置決め専用の仮固定テープや「位置決めゲージ」と呼ばれるものが正体です。通称や商品名は「ポジショニングテープ」「ホールマーカー」「取付位置ゲージ」などがあります。
材質は柔らかく、結束バンドやラミネートフィルムのようなプラ素材でできており、取り付け部のボルト穴に差し込んで、トランクに貼り付け、穴の位置を転写するために使われます。
使い方の流れ:初心者でも安心な位置決めの手順
- ウイング側の固定穴にゲージ(テープ)を差し込む
- ウイングを車両に仮置きして、位置を決定
- ゲージの突起(穴あけ目安)をテープ等でトランクに固定
- ウイングを外すとゲージだけが残り、そこに印が残る
- ドリルまたはポンチでその印を基に穴あけ
ゲージにはすでにドリル用のセンター穴が開いているタイプもあり、正確な位置決めに最適です。ウイングの種類によってはこの部品が付属していない場合もあります。
市販品として購入できる?代用品もあり
この種の位置決めゲージは、ウイングやエアロパーツのメーカーによっては付属品として同梱されていますが、市販はあまり一般流通していません。
代用品としては以下のものがあります。
- 柔らかいプラ板を自作カット(100均の下敷きやファイルなど)
- 紙製の型紙テンプレート(同梱されることも多い)
- マスキングテープで位置を写して鉛筆で印をつける方法
とくにDIYでの加工が多い場合は、透明なラミネートフィルムやアクリルシートを加工して作成するのがおすすめです。
穴あけ精度を上げるコツと注意点
ポジショニングテープやゲージを使っても、穴あけ時にズレが出ることがあります。以下の点に注意しましょう。
- ポンチで下穴の中心をマーキングしてからドリル作業
- ゲージの固定は完全に動かないようにテープで密着
- 左右の穴位置が対称になるよう2人作業で微調整
また、事前に厚紙や段ボールでダミー型を作ると、最終的なフィッティング精度が向上します。
まとめ:名称は「位置決めゲージ」または「ポジショニングテンプレート」
今回ご紹介した結束バンドのような形状で、穴位置を写す道具の名称は以下の通りです。
- 正式名称の一例:位置決めゲージ、ポジショニングテープ、ホールマーキングガイド
- 通称:取付テンプレート、取付位置用ゲージ
ウイング取付の際に「穴あけミス」を避けるためにも、こうした道具を正しく理解し、使いこなすことが安全で確実なカスタムにつながります。
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