トラックドライバーの業務には欠かせない「無線機」。車両間の連携や業務連絡に使用されることが多いですが、その電源を長期間入れっぱなしにしておくことで、車両のバッテリーに悪影響があるのか気になる方も多いはずです。この記事では、無線機の電源管理とバッテリーへの影響について詳しく解説します。
トラック無線機はエンジン停止時も通電しているのか?
多くの業務用トラックでは、無線機が常時電源(バッテリーから直接給電)で配線されていることがあります。この場合、エンジンを切っても微弱な電力が無線機に供給され続けます。
一方で、イグニッション連動型(キーオフで電源カット)のタイプも存在します。これはバッテリー保護の観点では安全ですが、即時使用にはやや不便です。
無線機を電源オンのまま放置するとどうなる?
実際には、無線機は待機時にごくわずかな電力しか消費しません。そのため、数日〜1週間程度であればバッテリーへの影響はほとんどないとされています。
しかし、バッテリーが劣化していたり、他にも通電機器がある場合は話が別です。10日以上無通電で放置するのであれば、無線機を含めた電装品の電源オフが推奨されます。
実例:10日間無線機の電源を切らずに放置しても問題なかったケース
例えば、あるドライバーは年末年始の10日間、無線機の電源を切らずにトラックを駐車していたそうです。エンジン始動時も問題なく、バッテリー上がりもなかったとのことでした。
これは、バッテリーの状態が良好だったことや、他の電装品がオフになっていたことが功を奏したと考えられます。
バッテリーへの負担を軽減する無線機の運用方法
- 長期休暇前には無線機の電源を物理スイッチでオフにする
- 可能であれば、イグニッション連動配線へ変更する
- 外付けバッテリーチャージャー(ソーラー式等)を活用する
無線機によるバッテリー消耗は微々たるものでも、他の電装品との合算で影響が出ることがあります。
車両整備の観点からも「電源オフ」は基本
整備士やメーカーの推奨としても、長期間車両を使用しない場合は、全ての電装品の電源を切るのが原則です。たとえ問題が起きなくても、リスクを避けるという意味では電源オフがベストです。
特に冬場はバッテリー性能が低下しやすく、同じ条件でも上がるリスクが高まります。
まとめ:無線機の電源は状況に応じて管理を
トラックの無線機を長期で電源オンのまま放置しても、バッテリーが健全であれば問題が起こらないことも多いです。ただし、バッテリーの状態や気温、他の装備の状況により、リスクはゼロではありません。
確実を期すなら、長期休暇前には電源オフを徹底し、バッテリー上がりの予防に努めるのが最善です。
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