BMW E36世代の328で、走行中に突然エンジンが息継ぎして吹けなくなる症状に悩む方へ。この記事では考えられる原因とトラブルシューティングの手順を解説します。
突然の息継ぎ症状とは?
信号待ちや低速で、アクセルを踏んでも回転が上がらず、車が焦げ付いたように失速するケースがあります。
一時的にはエンストせず復調し、再発することもあり、右折停止中などで深刻化するケースも報告されています。
考えられる原因① 燃料系のトラブル
インジェクションや燃圧が低下すると、必要な燃料が供給されず息継ぎが発生します。
例:燃料ポンプの劣化による流量不足、フィルター詰まりによる供給不安定。
考えられる原因② エア供給関連の問題
エアフローメーター(MAF)の汚れや故障で酸素供給が不正確になり、燃調が乱れて息継ぎを引き起こします。
また、バキュームホースの亀裂・劣化によりエア漏れが起き、アイドリング不調や加速不良が起こるケースも。
考えられる原因③ 点火系の不具合
イグニッションコイルやプラグの劣化により火花が弱くなると高回転が吹けず、息つき症状が出ることがあります。
特に温度が上がった状態で点火不良が起きやすいので、再発する傾向があります。
考えられる原因④ センサー異常
スロットルポジションセンサー(TPS)やクランク角センサーの信号異常により、ECUが燃調を誤り、吹け上がり不良になる場合があります。
症状によっては、アイドリング時には正常でも負荷がかかると途端に症状が出ることも。
診断&対策の手順
- まずはOBD2スキャンでエラーコードを読み取りましょう。
- 燃圧測定器や燃ポンプの電圧チェックで供給系の状態を確認。
- MAFクリーニングやエアホースチェックで吸気系を確認。
- コイル・プラグ交換で点火状態のリフレッシュ。
- センサー交換(TPS・クランク角)でECU信号の安定化を図る。
実際の修理例
あるオーナーはMAF清掃で改善し、さらにコイル交換で再発が防止できたと報告しています。
別の事例では、燃圧低下が原因でポンプ交換後に完治したケースもあります。
まとめ
息継ぎ症状は燃料・吸気・点火・センサーの各系統要因が重なって起こることが多く、順序立てた原因切り分けが重要です。
まずはOBD2診断を起点に、燃圧測定→吸気チェック→点火確認→センサー交換、という流れで検証すると効果的です。
これらの手順を踏めば、E36 328を再び安心して走らせることができるでしょう。
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