バイクの安全装備として「エンジンガード」はよく話題になります。特に初心者ライダーにとっては、立ちゴケや転倒によるダメージを防ぐ心強い存在です。しかし中には「エンジンガード=初心者っぽい」「ダサいのでは?」と気にする声も聞かれます。本記事では、エンジンガードの目的と役割、そして上級者でも愛用する理由を解説します。
エンジンガードとは?その役割と種類
エンジンガードとは、万が一バイクが転倒したときにエンジンやカウルなどを保護するパーツです。主にスチール製のバー状ガードや、スライダータイプ(プロテクター)があります。倒れた際にバイク本体と地面の間にできる空間を確保することで、大きな損傷を防ぐことができます。
特にネイキッドやスポーツタイプのバイクでは、車体の側面にダメージが集中するため、スライダーやガードの効果は絶大です。
初心者=エンジンガードというイメージの背景
「エンジンガードがついてると初心者っぽく見える」という意見は一部存在します。これは、教習車両にほぼ確実に装備されているため「初心者用の装備」というイメージが先行してしまっていることが原因です。
しかし実際には、エンジンガードの有無とライディング技術は無関係であり、初心者でもベテランでも状況に応じて合理的に装着するのが賢明です。
ベテランライダーにも人気の理由
長くバイクに乗っているベテランでも、ツーリングやサーキット走行を楽しむ方の中にはエンジンガードを積極的に装着している人が多くいます。理由は主に以下の通りです。
- 万が一の転倒でも修理費用を抑えられる
- エンジンやフレームへの致命的ダメージを防げる
- 人身事故へのリスク軽減(バイクが身体に乗りかかるのを防ぐ)
むしろ、リスク管理に長けたライダーほど、装備の合理性を理解して選択しています。
デザインとの両立は可能
「見た目が気になる」という声もありますが、最近ではスタイリッシュで目立ちにくいスライダータイプや、フレームと一体化したデザインのエンジンガードも登場しています。カスタムの一部として取り入れられることも増えており、ダサいという印象は過去のものになりつつあります。
たとえばYAMAHA MTシリーズやKawasaki Zシリーズなどでは、専用設計のコンパクトなエンジンガードが販売されています。
次にバイクを買うときの選択肢
今後、排気量の高いバイクにステップアップする場合も、エンジンガードの有無は車種や使用目的によって選べばよいでしょう。峠道や林道、街乗りが多い人には装着をおすすめしますし、サーキットやジムカーナに挑戦する人にもスライダーは有効です。
最終的には、「見た目より実用性」を重視するか、「スッキリした外観重視」か、自分のスタイルに合った選び方がベストです。
まとめ:エンジンガードは上達の証にもなる
エンジンガードは初心者だけの装備ではありません。むしろ「万が一」を想定し、車両もライダー自身も守る合理的な選択肢です。安全意識が高い人、経験豊富なライダーほどしっかり装備しています。
「ダサい」と思われるかより、「安全に、長くバイクを楽しめるか」を考えれば、エンジンガードの価値は自然と見えてきます。自分のスタイルに自信を持って、次のステップに進みましょう!
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