ホンダS660の中古車を購入した際、「インターナビ」が使えないと案内されるケースがあります。これは通信モジュールが非搭載、または外された車両によく見られる問題です。本記事では、通信モジュールがない状態でもS660の純正モニターにナビを表示させるための代替手段について、実用的な方法を中心に解説します。
通信モジュールがないS660ではインターナビは機能しない
S660に搭載されている純正ナビ(Gathers)では、通信モジュールを介してナビのオンライン機能や渋滞情報などを受け取ります。しかし、中古車ではこの通信モジュール(VXMなどに対応するinternavi LINC端末)が付属していないケースが多く、インターナビの基本機能が利用できない状態になります。
通信モジュールはメルカリやヤフオクなどで流通していますが、型式の適合や再登録の可否などハードルが高く、費用対効果の面でもあまりおすすめできません。
HDMIによるスマホミラーリングがもっとも現実的な方法
通信モジュールがなくてもナビを使いたい場合、HDMI接続を使ったスマホのミラーリングが最も現実的です。S660の純正ナビにはHDMI入力端子が用意されており、iPhoneならApple純正のLightning-HDMI変換アダプター、AndroidならMHL対応ケーブルなどを用いることで接続が可能です。
この方法を使えば、GoogleマップやYahoo!カーナビなどのナビアプリをそのままモニターに表示でき、インターナビに近いナビゲーション体験が実現できます。
CarPlay/Android Auto非対応の純正ナビでの注意点
S660の多くの純正ナビはCarPlayやAndroid Autoに正式対応していないため、ミラーリング方式では音声操作やナビアプリのフル連携は制限される点に注意が必要です。
たとえば、スマホ側で操作しないと目的地設定ができない、タッチ操作はスマホで行う必要がある、といった制限があります。しかし、地図を大画面で確認できるという点では十分に実用的です。
他の選択肢:ナビ機能を重視するなら社外ナビへの交換も検討
本格的なナビ機能を求めるのであれば、社外のカーナビに換装するのも1つの手です。パナソニックやアルパイン、ケンウッドなどの製品であれば、CarPlayやAndroid Autoに対応したモデルも多く、純正ナビより操作性・拡張性ともに優れています。
取り付けにはフェイスパネルや配線キットが必要になる場合がありますが、専門店での施工も含めて検討すると安心です。
まとめ:現実的かつコスト効率のよいナビ代替手段とは
通信モジュールの非搭載車両では、インターナビをフル活用するのは難しいですが、HDMIによるスマホミラーリングが手軽で現実的な代替手段です。ナビ性能や使い勝手をより重視する方は、社外ナビの導入も視野に入れるとよいでしょう。
いずれの方法にしても、「今ある機能を活かしつつ、自分に合ったナビ環境を作る」ことが満足度の高いカーライフに繋がります。
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