運転免許を保有しながら、別の免許種別(例:大特)を追加取得する際に、たまたま免許の更新期間と重なるケースがあります。このときに必要な視力検査や併記・更新の関係について、制度の仕組みを踏まえて解説します。
更新期間中に別種免許を申請する場合の基本的な考え方
免許の更新期間(誕生日の前後1か月)中に、新たな運転免許(この場合は大型特殊)を追加で取得(併記)する場合、手続きの性質上「免許試験(適性含む)と免許更新」が同時に処理されることになります。
この際、適用される視力検査の基準は、あくまで「所持免許または併記申請の中で最上位の条件」に準じて行われます。たとえば大型免許を既に持っている場合、その基準(深視力を含む)が適用されるのが原則です。
大型免許所持者が大特を併記申請する場合の視力検査
既に大型免許を所持していて、更新期間中に大特を申請する場合、免許センターでは一括で更新・併記の手続きを行い、視力検査は大型免許の条件に基づいて行われます。
このため、例として挙げられていた①の「大特のみの条件で検査され深視力はスルー」という扱いにはならず、②の「最上位免許基準での検査」が実施されると理解しておくとよいでしょう。
深視力に不合格だった場合の影響
更新時に深視力検査に不合格となると、更新できる免許の範囲が縮小される可能性があります。この場合、大型免許の更新ができず、結果として「普通+大特」の免許になるということもあり得ます。したがって、深視力検査が通るかどうかは今後の免許区分に大きく影響します。
深視力に自信がない場合、視能訓練士によるチェックや眼鏡の再調整などの事前準備も検討すべきです。
同時手続きのメリットと注意点
更新と併記を同時に行うことで、手数料や移動の手間が省けるというメリットがあります。しかし、視力基準のハードルが上がる場合があるため、健康状態や視力状況を踏まえて慎重に検討しましょう。
なお、申請時期によっては事前予約や視力検査機器の混雑が予想されるため、時間に余裕を持ったスケジューリングが必要です。
実際の対応例と現場の声
神奈川県警の公式サイトでも紹介されている通り、「更新期間中の併記手続きでは、最上位免許の条件での検査を受けてください」との案内があります。
このように、地域によって運用の表現に差があるものの、実務上は全国で同様の扱いがされています。
まとめ:視力検査は大型免許基準、併記と更新は同時処理される
免許更新期間中に新たな免許を取得(併記)する場合、視力検査は大型免許などの最上位基準に従って実施されるのが通例です。深視力検査の準備も含めて、事前に健康状態の確認を行い、万全の体制で臨みましょう。
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