中古車を購入する際に「現物を見てから決めたい」というのは非常に大切な判断です。しかし、ただ車の傷を確認するだけでは不十分。見逃しがちな部分や、チェックすべきポイントを知らないと、あとで後悔することにもつながります。この記事では、中古車の現車確認時にチェックすべき重要な項目を具体例付きでわかりやすく解説します。
外装の傷・凹み以外に見るべきポイント
もちろん、バンパーやドア、ボンネットなどの傷やへこみはチェックの基本です。しかし、それだけでなく以下の点も確認しましょう。
- 塗装ムラや艶の違い:修復歴を隠して再塗装している場合があります。
- ドアやボンネットの隙間:左右で不自然なズレがないか。
- ヘッドライトやテールランプの曇り・ひび割れ:交換が必要な場合、費用がかさみます。
例えば、片側だけ色味が違う場合は事故歴があるかもしれません。販売店に整備記録などを見せてもらうのも手です。
エンジンルームと下回りは見逃さない
エンジンルームは難しそうに見えますが、以下の点に注目するだけでも状態が分かります。
- オイルのにじみや漏れ
- バッテリーの腐食
- 冷却水の量と色(濁っていないか)
さらに、車体の下回りを覗いてサビやオイル漏れがないかも確認しておきましょう。特に降雪地域の車両は下回りに塩害サビが出ていることがあります。
販売店に「リフトで見せてもらえますか?」と頼めば、下回りの確認もさせてくれることがあります。
内装の状態とニオイのチェック
シートの破れ・ヘタリ・シミなどのほか、天井やフロアマットの状態も忘れず確認しましょう。特に以下の点が重要です。
- タバコやペットのニオイが染みついていないか
- ハンドルやシフトノブの摩耗具合
- ナビやエアコン、スイッチ類が正常に動くか
前オーナーの使用状況が如実に表れる部分です。実際に座ってドアの開閉音やフィーリングも確認しておくとよいでしょう。
試乗できるなら必ず走ってみる
可能であれば必ず試乗をお願いしましょう。試乗時には以下の点に注目します。
- 加速やブレーキに違和感がないか
- ステアリングの直進性(まっすぐ走るか)
- 異音(コトコト・ゴトゴトなど)がしないか
たとえば段差を越える際に「ガタガタ」と音がする場合、サスペンションの劣化が疑われます。エアコンの効き具合なども確認しておきましょう。
メーター類と整備記録簿の確認
メーター表示の走行距離は当然チェックしますが、次の点にも注意が必要です。
- 走行距離と内装・外装の劣化具合のバランス
- メーター改ざんやメーター交換歴の有無
整備記録簿(点検整備記録簿)があれば、走行距離の信憑性や過去の整備内容を確認できます。これがある車両は信頼性が高い傾向にあります。
保証内容と追加費用も要チェック
車両本体価格だけでなく、諸費用やオプション、保証内容も確認が必要です。具体的には。
- 法定整備は価格に含まれているか
- 保証の内容と期間(どこまでカバーされるか)
- 納車整備費や登録費などが適正か
「総額」で比較することが大切で、車両価格だけで判断すると後悔するケースがよくあります。
まとめ:細かいチェックで後悔しない中古車選びを
中古車選びでは、外装の見た目だけでなく、エンジンルーム・内装・下回り・試乗・整備記録など、総合的に確認することが大切です。「安くて見た目が良い」だけでは判断せず、実際の使用感やメンテナンス履歴まで目を向けましょう。
気になる点があればその場で販売店に質問することも重要です。しっかりと確認して納得の一台を見つけてください。
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