AE86が数十年前にはタバコ1カートンと交換できるほどの扱いだったという話は有名ですが、現在では数百万円以上の価値を持つ人気車種となっています。同様に、現代のスポーツカーであるRX-8やGR86が将来的に価値を高騰させる可能性はあるのでしょうか。本記事では、国産スポーツカーの資産価値の将来性について解説します。
AE86の価格高騰の背景とは
トヨタ・スプリンタートレノ/カローラレビン、通称「AE86」は、当時の量産型FRコンパクトカーとして特に目立つ存在ではありませんでした。しかし、『頭文字D』などのメディアでの露出や、峠文化の象徴として再評価されたことで、世界的な人気を博しました。
さらに、年々厳しくなる排ガス規制により、旧車の価値が高まり、維持できる希少性が価格を押し上げています。
RX-8は高騰する可能性があるのか
マツダのRX-8はロータリーエンジンを搭載した最後の市販車であり、今後復活する計画があったとしても、NAの13B-MSPエンジンはすでに生産終了しており希少です。
現状では手ごろな価格で購入できますが、将来のEV化や内燃機関の終了といったトレンドの中で、「最後のロータリー」としてプレミアが付く可能性は十分にあります。
GR86の将来価値はどうか
トヨタとスバルの共同開発によるGR86は、現代における希少なFR軽量スポーツカーです。特に6速MTモデルは熱狂的なファンも多く、今後の規制や電動化の進行次第で、一定のコレクターズバリューが見込まれるでしょう。
ただし、AE86のような伝説的地位に到達するには、モータースポーツでの実績や、文化的影響力のあるメディア露出も重要な要素となります。
高騰する可能性のある要素とは?
車が将来的に高騰するためには、以下のような条件を満たしていることが多いです。
- 絶版車種である
- 生産台数が少ない
- 独自性のあるメカニズム(例:ロータリーエンジン)
- メディアや映画での登場
- 海外からの需要
RX-8もGR86もこのいくつかを満たしており、今後の動向に注目が集まっています。
今買っておくべきか?
「将来高騰するかもしれないから買う」という動機は投資的観点では合理的ですが、あくまでリスクは存在します。適切に保管・整備された車両でなければ、価値が下がる可能性もあります。
また、旧車は維持費もかさむため、「乗って楽しむ」ことを前提に購入し、将来の価値は副産物として捉えるのが現実的です。
まとめ:RX-8やGR86にも高騰の可能性はある
RX-8もGR86も、将来的に価値が上昇する可能性はありますが、それは限定的な条件や希少性の高まりによって左右されます。AE86が伝説となったように、今後の展開次第でそれに近づくこともあるでしょう。
将来を見据えて今から乗り続けるか、コレクションとして保有するか──その選択が大きな差となるかもしれません。
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