タントとムーヴは同じダイハツが製造する人気の軽自動車ですが、ユーザーの乗り換え時には「室内の広さが狭くなった?」「コーナリングが軽快になった?」など感覚的な違いを実感することがあります。本記事では、タントからムーヴへ乗り換えた際の感覚の変化と、それぞれの強みと弱みについて詳しく解説します。
タントの特徴:天井高・室内高は圧倒的
タントの最大の特徴は、全高約1,755mmというハイトワゴンの中でも高い車高と、助手席側ピラーレススライドドアによる開放感です。特に室内高は1,370mm前後と広々。
頭上スペースの余裕や着座姿勢の自由度が高く、背の高い方やチャイルドシート利用者、高齢者に好まれる理由となっています。
ムーヴの特徴:全体的にタイトだが走行性能は軽快
ムーヴは全高約1,635〜1,670mm(グレードにより差あり)と、タントよりも100mm程度低く設定されています。これにより、頭上空間はタントと比べてやや狭く感じる傾向があります。
ただし、車高が抑えられたことで重心が低くなり、コーナリング時のロールが抑えられるため、「走る・曲がる・止まる」に対する応答性が向上。山道や市街地での運転が楽しいと感じるユーザーも多いです。
実際のユーザーの声:得たものと失ったもの
・「タントからムーヴにしたら、最初は頭上が近くて圧迫感があったけど、1週間で慣れた」
・「高速道路での横風の影響が減って、運転が安定した」
・「車内で子どもを着替えさせるにはタントがやっぱり便利」
このように、生活スタイルや利用シーンによって「何を重視するか」で乗り換え後の満足度は変わります。
得るものと失うもののバランスを見極める
ムーヴに乗り換えることで得られるメリットは、
- 運転時のふらつき減少
- 駐車場や立体駐車場の高さ制限に通りやすい
- 燃費性能の向上(タント比)
一方で、
- 後席や頭上の圧迫感
- 後席スライド量の少なさ
- 子育て・介護利用時の不便さ
といった点が挙げられます。
つまり、「ムーヴはコンパクトでよく走る車」ですが、「タントほどの室内自由度はない」という明確な差が存在します。
まとめ
• タントは広さ・使い勝手重視、ムーヴは運転のしやすさ重視
• ムーヴに乗り換えると「狭くなった」と感じる可能性は高いが、それは構造上の特性によるもの
• 走行安定性や燃費の面ではムーヴが有利な場面もあり
• 用途やライフスタイルに合わせて「何を重視するか」が車選びのカギ
乗り換えにあたっては、試乗や後部座席への実際の着座など、感覚的な確認も大切です。
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