普通自動車免許の教習第2段階では、「項目の順番通りに進む」と思っていたのに、いきなり方向変換や後退の技能教習が入ると不安になる方も多いようです。この記事では、そうした教習スケジュールの“ズレ”が起こる理由と、それが問題ない理由について詳しく解説します。
第2段階の構成と教習の柔軟性
第2段階の技能教習では、「路上走行を中心に、特定の課題教習(方向変換や縦列駐車など)を含む構成」となっています。全体で19時限のうち、あらかじめ順序が固定されているわけではありません。
教習所や指導員のスケジュール調整、車両の空き状況、学科の進捗などによって、実際の順番は前後することがあります。これは教習所ごとに柔軟に対応できるように制度上認められています。
なぜ順番が飛ぶように見えるのか?
方向変換や縦列駐車は「場内で行う」教習のため、技能の早い段階でもスケジュールに入れやすい項目です。
一方で、路上教習(市街地や高速など)は他の生徒との兼ね合いや時間帯制限の関係で、連続して受けられないこともあります。そのため、空いた時間に方向変換などを先に実施することがよくあるのです。
項目順が変わっても問題はないのか?
教習所のカリキュラムは「段階内で一定の技能・知識が修得できていれば順序は問わない」構成になっています。技能教習は、指導員が進捗や理解度を見ながら進行順を調整しているため、たとえ順序が飛んだとしても、後でしっかり復習・補完されます。
例えば、5時限目に方向変換を済ませても、8時限目で再確認を入れることも珍しくありません。進捗は「教習原簿」で記録・管理されているので、抜け漏れの心配も基本的に不要です。
不安を感じた場合の対応方法
教習の順番や内容に疑問があれば、指導員や窓口スタッフに率直に尋ねてみるのが一番です。
「方向変換はもう習っていいタイミングなんですか?」と聞けば、教習所側もカリキュラム上の意図を丁寧に説明してくれるでしょう。安心して教習を受けるためにも、不安を溜め込まず確認するのは非常に有効です。
実際の体験談:私の教習でも前後があった
ある学習者は、「3時限目でいきなり方向変換と言われて驚いたけど、後で高速教習が連続して入ったので、場内でやる項目を前倒ししていたらしい」と話しています。
また別の人は「学科が進んでいなかったので、学科先行項目以外を一時入れて調整された」との体験をしています。いずれも、全体の教習進度を円滑に保つための調整です。
まとめ:順序が飛んでも大丈夫、気になったら確認を
方向変換や後退といった項目が予想より早く登場しても、教習所の進行管理の範囲内であり、心配する必要はありません。理解が追いつかない場合は補習も含めてフォローされます。
不安があれば遠慮なく相談し、納得して教習に臨むことが合格への近道です。
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