DIYで車やバイクを整備・修理する人にとって、予備部品が手元にない状態は不安や焦りの原因になることがあります。とくに旧車や2輪車を趣味として維持している人ほど、この傾向が強いと言われています。この記事では、そうした心理の背景と、予備部品との付き合い方について詳しく解説します。
なぜ予備部品がないと不安になるのか?
DIY整備では「壊れたら自分で直す」ことが前提です。しかし、部品の入手には時間がかかることが多く、特に絶版車や輸入車では納期が数週間かかることもあります。修理したいのに部品がない=動かせない・遊べないという状態が精神的ストレスに繋がります。
また、「壊れる前に備えておく」という考え方は、プロの整備士にも通じる予防保守の視点です。この傾向は整備慣れしている人ほど強く、常に“動かせる状態をキープしたい”という心理が働くのです。
予備部品をストックしている人の特徴
予備を持つ人にはいくつかの共通点があります。
- 整備・分解を趣味として楽しんでいる
- 車両の可動率を何より重視する
- ネットや海外から部品を取り寄せている
- 「いつ壊れてもすぐ直したい」と考えている
例えば、エンジンオイルフィルターやプラグ、消耗しやすいブレーキパッドなどは「必須在庫」としてストックされがちです。
逆に予備を持たない派の考え方
一方で「必要な時に買えばいい」という考え方の人も多くいます。理由は以下の通り。
- 置き場所に困る
- 使用期限や劣化を気にする
- そもそも頻繁に壊れない
- 過剰な出費を避けたい
このタイプは部品よりも“故障予兆”に敏感で、日常点検や異音の把握でトラブルを回避する傾向があります。
“不安やイライラ”を減らすコツ
「不安でイライラする」状態は、予備部品の在庫の有無よりも“コントロール感”の欠如が主な原因です。次のような工夫で安心感を高められます。
- 事前に予備を1セットだけ準備しておく
- 部品の入手先(通販サイト・バイクショップ)を事前にリスト化
- 整備履歴と消耗品の交換時期を記録
- 定番故障パーツをリストアップしておく
「全部の部品を持つ」のではなく、「何が起きても動ける準備をしておく」ことが精神的な安心に繋がります。
実例:ベテラン整備者の予備パーツ管理術
例:20年以上旧車(CBR400RR)を所有するAさんは、壊れやすいレギュレーターや純正プラグキャップをヤフオクでストック。整備記録をノートにまとめ、「次に壊れるとしたらここ」という仮説を立てながら、必要最小限のパーツだけを常備しています。
一方で、カスタム好きのBさんは汎用性の高いホースや配線類、ヒューズなどを100均のツールボックスに常備。メンテナンス頻度が高い分、よく使う部品がわかっているのが特徴です。
まとめ:予備パーツの有無は性格と経験に応じて
車やバイクを自分で修理する人にとって、予備部品がないと不安になるのはよくあることです。ただし、全員がそうとは限らず、整備スタイルや車両の使い方によって考え方は異なります。
「備えすぎてストックが山積みになっている」より、「本当に必要なものだけを備える」方がスマートです。自分の整備スタイルや性格に合わせて、最適なパーツ管理を考えてみてはいかがでしょうか。
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