ヤマハのバイクを大切に乗っていると、フレームやエンジン周りにキズがついてしまった時に、できるだけ純正色で補修したいという方も多いでしょう。しかし、クルマと違い、バイクの構造部品(特にフレームやエンジンカバー)の純正補修塗料に関する情報はあまり出回っていません。今回は、ヤマハ車両のタッチアップ事情と補修に役立つ代替手段について詳しく解説します。
ヤマハ純正の補修用タッチアップペイントは販売されているのか?
結論から言えば、ヤマハの純正車体色(主にカウルや燃料タンクなど外装色)は「YAMAHA Genuine Touch Up Paint」として一部のモデルに対して販売されています。しかし、フレームやエンジン、クラッチカバーなどの構造部品に関しては、純正色のタッチアップペイントは基本的に市販されていません。
理由としては、これらの部位はパーツ交換や整備の対象となることが多く、外観を重視する外装とは異なり「補修塗装」前提のパーツではないためです。
カラーコードの調べ方と部位別の塗装事情
ヤマハ車の外装カラーには「カラーコード」が存在します。たとえば「ブルー3」や「ブラックメタリックX」といったコードがパーツカタログや車検証記載のモデルコードから判別可能です。
ただし、フレームやエンジンカバーに関しては明確なカラーコードが与えられていない場合が多く、塗装メーカーやショップでも正確な色を再現するには現物照合が必要なケースがほとんどです。
類似色を使って自分で補修する方法
純正色の情報が手に入らない場合、ホルツ(Holts)やソフト99などの市販スプレー・タッチアップ塗料から近い色を探すという方法が一般的です。とくに「ガンメタ」「ブラック」「シルバー」系は種類も豊富で、近似色を探しやすい傾向にあります。
一部のユーザーはホームセンターで販売されている「つや消しブラック」「メタリックシルバー」などを使用し、仕上がりにはある程度妥協しつつも錆防止を優先しています。
おすすめの代替塗料と使用例
ネット上の整備ブログや掲示板では以下のような市販色がフレーム補修に利用されている例があります。
- ソフト99:ガンメタリック(No.62)
- ホルツ:つや消しブラック
- デイトナ:MCペインターシリーズ(バイク専用品)
例:ヤマハYZF-R25の黒フレームにソフト99の「ブラックメタリック」を使用した事例では、遠目にはほぼ違和感がない仕上がりとのレビューも。
ショップや調色サービスの活用も一手
どうしても純正色に近づけたい場合は、PAINT BOX や COLORBUCKS などの調色サービスを利用するという選択肢もあります。現物の塗装サンプルや写真を元に近似色を調合し、スプレー缶または筆塗り用で提供してくれるサービスです。
費用はやや高めですが、満足のいく仕上がりを求める方におすすめです。
まとめ:錆を防ぐためにも早めの補修を。純正色にこだわりすぎず柔軟に対応を
ヤマハのバイクにおけるフレームやエンジンカバーなどの純正色は基本的に市販されていないため、近似色や調色サービスを活用して補修するのが現実的です。特にフレームのサビ対策は重要ですので、見た目にこだわりすぎて放置するよりも、早めの処置をおすすめします。
多少の色差は許容しつつ、愛車を長く快適に保つための補修方法を工夫してみてください。
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