バイクチェーンの洗浄は要注意!正しいクリーナー選びとおすすめメンテナンス方法

車検、メンテナンス

バイクのチェーンは走行性能に直結する重要な部品のひとつ。定期的な清掃と給油が必要ですが、使用するクリーナーやルブによっては、チェーンを傷めてしまうこともあります。この記事では、チェーン清掃でやってはいけないNG例や、おすすめのケミカル類、そして長持ちさせるコツを詳しく解説します。

チェーン清掃でやってはいけないNG行為

多くのバイクユーザーがやりがちなのが、パーツクリーナーの誤用です。特にシールチェーンに対しては注意が必要で、ゴムシールに対応していない溶剤を使うと、OリングやXリングを傷めてしまいます。

具体的な例として、あるユーザーがKUREのチェーンクリーナーを使用したところ、シールが破損し、最終的にチェーン交換が必要になったというケースがあります。KURE製品の中にもシール対応製品はありますが、汎用クリーナーではなく、必ず「Oリング対応」などと明記されたものを使いましょう。

シールチェーンとは?構造と注意点

シールチェーンは、プレートとローラーの間にグリスを封入するためのOリングやXリングが挟まれた構造をしています。このシールのおかげで長寿命・低メンテナンスが可能になりますが、溶剤に弱いという弱点があります。

市販の強力パーツクリーナーや灯油などを使って洗浄してしまうと、これらのゴム部分が膨張・劣化し、チェーンが機能を失ってしまうリスクがあります。

おすすめのチェーンクリーナー・ルブ

  • ワコーズ チェーンクリーナー:Oリング対応で洗浄力も高く、ブレーキやホイールに飛び散りにくい。
  • エーゼット チェーンクリーナー:価格も手ごろで、Oリング非対応製品と対応製品が明確に分かれている。
  • モチュール C1/C2シリーズ:C1がクリーナー、C2がルブで、セット使用がおすすめ。

これらは信頼性が高く、多くのライダーに支持されています。使用時は、必ずラベルの「Oリング対応」表記を確認しましょう。

正しいチェーンメンテナンス手順

チェーン清掃は、走行距離で言えば約500〜1,000kmに一度、または雨天走行後に行うのがベストです。手順は以下の通り。

  1. チェーンにクリーナーを吹き付け、ブラシで汚れを落とす。
  2. 乾いた布で丁寧に拭き取り、水分が残らないようにする。
  3. 乾いた状態でルブを吹きかけ、数時間以上放置して浸透させる。

洗浄後にすぐルブを塗るのはNG。水分が残っていると、錆びやグリスの乳化を引き起こします。

チェーンを長持ちさせるためのポイント

正しい清掃と給油に加えて、日頃から張り具合の確認走行前後の異音チェックなどを行いましょう。異音やガタつきを感じたら、すぐに整備や交換を検討するべきです。

また、チェーン清掃時にはリアスタンドを使うと作業が楽になり、安全性も向上します。

まとめ|安全で快適な走りのために正しいメンテを

チェーンの掃除は見た目以上にデリケートな作業です。特にシールチェーンを使用している現代のバイクでは、洗浄剤や潤滑剤の選び方ひとつで寿命が大きく変わることも。信頼できるメーカーの「Oリング対応製品」を選び、定期的に丁寧なメンテナンスを行いましょう。

今回紹介した内容を参考に、安全かつ快適なライディングを楽しんでください。

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