ヨシムラ製の「PRO-GRESS1 テンプ・ボルトメーター」は、バイクの温度管理において高い精度と信頼性を誇るアイテムです。しかし、同梱の水温センサーアダプターが22mm以上のホース径にしか対応しておらず、18mm径のホースを持つ車両では取り付けに苦労するケースがあります。今回は、18mmホースでも使用できる互換アダプターの選び方と、おすすめ製品について詳しく解説します。
水温計アダプターとは?仕組みと役割を簡単におさらい
水温計アダプターは、ラジエターホースの途中に割り込ませる形で取り付け、水温センサーを差し込めるネジ穴(主に1/8PT)を備えた金属製のパーツです。
PRO-GRESS1などのアフターパーツ温度計はセンサー単体で供給されるため、ホース外径に合ったアダプターを別途準備する必要があります。
18mmホースに適した水温センサーアダプターの探し方
一般的なバイク用アダプターの最小径は20~22mmからスタートすることが多いため、18mmに対応する製品はやや少数派です。選定の際は以下の点に注意してください。
- 外径18mm対応:製品名やスペック表で対応外径を確認
- ネジピッチが1/8PT:ヨシムラのセンサーが対応するネジ規格と一致する必要があります
- 内部抵抗や流量への影響が少ない構造:過度な絞りは冷却性能に影響します
おすすめの水温センサーアダプター(18mmホース対応)
1. DAYTONA(デイトナ)製 アルミホースジョイントアダプター(品番:92804)
外径18mmに対応しており、1/8PTネジ穴を備えています。アルミ製で軽量かつ耐腐食性にも優れています。
2. KOSO(コーソー)製 ホース用水温センサーアダプター
サイズバリエーションが豊富で、18mm径のホースにも適合可能。センサー取り付け穴も1/8PT仕様で、ヨシムラ製にも対応可能です。
3. 汎用アルミアダプター(AliExpressやAmazonなど)
海外製の中には18mm用も存在します。ただし、精度やネジ規格に個体差がある場合もあるため、購入時のレビューやスペック確認は慎重に行いましょう。
アダプター装着時の注意点と失敗しないコツ
水温センサーを取り付ける際には以下のようなポイントにも注意が必要です。
- シールテープの使用:センサーのネジに耐熱性のあるシールテープを巻いて水漏れ防止
- ホースのカット位置は直線部分に:曲がり部に設置すると水漏れや応力がかかりやすくなります
- バンドはしっかり締める:ラジエターホースバンドはトルク管理して脱落防止
また、取り付け後はエア抜き作業や、冷却水量のチェックを必ず行ってください。
ヨシムラ製品との互換性は?センサー寸法と規格に注意
ヨシムラのPRO-GRESS1に付属する温度センサーは、1/8PT(約10mm径)のねじ込み式タイプです。アダプターがこの規格に対応していれば、基本的にメーカー違いでも問題なく使えます。
ただし一部の製品ではネジピッチが異なる場合があるため、1/8PTまたはR1/8などの表記を必ず確認しましょう。
まとめ:社外アダプターを使えば18mmホースでもPRO-GRESS1を活用可能
18mm径のラジエターホースにヨシムラPRO-GRESS1を取り付けたい場合、市販の汎用アダプターを活用すれば十分に実現可能です。サイズ・ネジ規格・素材の3点を確認しながら製品を選べば、愛車の冷却管理も安心して行えるでしょう。
導入を検討している方は、信頼できるメーカー製品を選びつつ、取り付け後の冷却水チェックやエア抜きなどの基本作業も忘れずに行うようにしてください。
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