バイクの後輪ブレーキを踏んでもブレーキランプが点灯しない場合、安全性の面からも早急に原因を突き止めて対応する必要があります。本記事では、初心者の方でも分かるように、後輪ブレーキでブレーキランプが点灯しない原因と対処法について解説します。
前輪と後輪のブレーキスイッチの仕組み
バイクのブレーキランプは、前輪と後輪それぞれに対応した「ブレーキスイッチ」で作動します。前輪はハンドルのブレーキレバー、後輪は足元のブレーキペダルに連動したスイッチで、それぞれ独立しています。
そのため、前輪で点灯して後輪で点かない場合は、後輪側のスイッチや配線、またはスイッチの調整不良が原因であることが多いです。
原因1:リアブレーキスイッチの故障または調整ズレ
最も多い原因は「リアブレーキスイッチの劣化」または「スイッチの位置ズレ」です。ブレーキペダルを踏んでもスイッチが作動しないと、当然ブレーキランプは点灯しません。
多くのバイクではリアブレーキスイッチはネジやバネで調整されており、スイッチの感度が鈍っていたりバネが外れていたりすると、スイッチが押されずランプが点灯しません。
原因2:配線の断線・接触不良
リアブレーキスイッチからテールランプまでの配線に断線や接触不良がある場合も、ランプが点灯しません。特に中古バイクや古い車両では、配線の被覆が破れていたり、コネクタが腐食していることがあります。
確認するにはリアブレーキスイッチから出ている配線をたどり、断線や腐食がないか目視チェックするか、テスターで導通を確認します。
原因3:ブレーキランプの球切れ(部分的)
まれにブレーキランプのバルブが「前ブレーキでは点灯するが、後ろからの電圧では点かない」というケースがあります。これは二重フィラメントバルブで片方だけが不良になっている場合などです。
他の部位に異常がなさそうな場合、一度ブレーキランプのバルブを交換してみるのも手です。
原因4:社外パーツ・カスタムの影響
過去にウインカーやテール周りをカスタムしている場合、その際にリアブレーキスイッチの配線や取り回しが変わっていることもあります。社外パーツの相性問題でブレーキランプが正常に作動しないケースもあります。
この場合は、購入時の配線図や取り扱い説明書を参考にして再確認するのがベストです。
自分でできるチェックと対処法
- エンジンを切った状態でキーをONにし、後輪ブレーキを踏んでランプが点灯するか確認
- リアブレーキスイッチの位置を目視し、踏んだときに可動しているか確認
- リアスイッチの配線が外れていないか、断線していないかをチェック
- テスターがあれば、リアスイッチの通電確認を行う
これらのチェックを行っても原因が特定できない場合は、無理せずバイクショップや整備士に相談するのがおすすめです。
まとめ:リアブレーキランプが点かないのは早期にチェックを
リアブレーキでブレーキランプが点灯しない原因は、スイッチの不良、配線の断線、球切れ、カスタムの影響などさまざまです。初心者でもチェックできる範囲は多いため、基本的な構造を理解したうえで自分で確認してみましょう。
万一、原因がわからない、配線が不安という場合は、迷わずバイクショップに点検を依頼することが安全です。ブレーキランプは命を守る重要な部品ですから、早めの対応を心がけましょう。
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