中古車を購入したあと、12ヶ月ごとの法定点検を受けるべきか迷う方も多いでしょう。法律上の位置づけや費用、実際に点検を受けることで得られるメリットなどを知ることで、点検の必要性を判断しやすくなります。
12ヶ月点検は義務?受けないとどうなる?
12ヶ月点検は道路運送車両法に基づく「法定点検」であり、受けることが義務付けられています。ただし、車検とは異なり、未実施であっても罰則はありません。そのため、「義務」でありながらも実際には受けていない人も少なくありません。
しかし、点検を受けていない場合に事故が起きた際には、整備不良とみなされるリスクがあり、ドライバーの責任が問われる可能性もあります。
費用の相場と費用を抑える方法
12ヶ月点検の費用は、車種や整備工場によって異なりますが、一般的には1万円〜2万円前後が相場です。部品交換が必要な場合は別途費用が発生します。
費用を抑える方法としては、ディーラーではなく認証工場や整備士が在籍するガソリンスタンドなどに依頼する方法もあります。また、自治体やカー用品店が実施する無料点検キャンペーンなどを活用するのも一つの手です。
点検による安全性・トラブル予防の効果
12ヶ月点検の最大のメリットは、安全性の確保とトラブルの未然防止にあります。ブレーキパッドの摩耗やタイヤのひび割れ、バッテリーの劣化などは、点検によって早期に発見・対処できます。
実際、筆者の知人は12ヶ月点検でオイル漏れが発覚し、大きな故障を防げた経験があります。特に中古車は前オーナーの使用状況が不明なことが多く、念のため点検しておくことは安心材料になります。
こんな場合は特に受けておきたい
以下のような状況に該当する場合は、12ヶ月点検を受けることを強くおすすめします。
- 走行距離が1万km以上増えた
- 異音や振動などの違和感がある
- 長距離ドライブや帰省・旅行を予定している
安心してカーライフを楽しむためにも、必要最低限のメンテナンスとして点検を検討しましょう。
まとめ:12ヶ月点検は「費用」よりも「安心」の投資
確かに12ヶ月点検には費用がかかりますが、それによって得られる安全性や車両寿命の延長を考えると、コストパフォーマンスは高いと言えます。特に中古車はコンディションにばらつきがあるため、点検を通じて安心感を得ることは大きな価値があります。
「点検は費用だけでなく、自分と家族の命を守る投資」と考えると、その必要性は自然と見えてくるはずです。
コメント