信号待ちから発進する瞬間にエンストする経験は、多くのドライバーにとって不安を感じさせるものです。特にAT車でのエンストは稀であり、車の不調を疑うきっかけにもなります。この記事では、デミオ(AT車)で発進時に発生するエンスト事例をもとに、原因や対処法を詳しく解説します。
AT車でもエンストは起こるのか?
AT車はマニュアル車に比べてエンストが起こりにくいとされていますが、整備不良やセンサーの誤作動、エンジン制御系の問題がある場合にはエンストを起こすこともあります。
たとえば、アイドリングが不安定になっていたり、発進時に一瞬燃料供給が滞るといった問題があると、信号待ちのあとなどにエンストが発生する可能性があります。
デミオで起こる代表的なエンストの原因
マツダ・デミオで多く報告されているエンストの原因には、以下のようなものがあります。
- スロットルボディの汚れによるアイドリング不調
- エアフロセンサーの異常や劣化
- エンジンコンピュータ(ECU)の制御不具合
- バッテリーやオルタネーターの電圧不安定
特にスロットルボディの汚れは、走行距離が4~5万kmを超えたあたりから影響が出ることが多く、クリーニングで改善される場合があります。
エンジン警告灯が点灯する意味とは?
エンスト直前にエンジン警告灯が一時的に点灯した場合、車のECUが異常を検知していた可能性があります。
一時的な警告灯でも、診断機(OBD2スキャナー)を使えばエラーコードが残っている可能性があるため、ディーラーや整備工場での点検をおすすめします。
過去にもエンスト経験がある場合の注意点
同様のタイミングで複数回エンストが発生している場合、車のシステムに何らかの傾向的な不具合がある可能性が考えられます。
ディーラーで「異常なし」と言われても、走行中の状況や症状を細かく伝えることで、より詳細な診断につながることがあります。
アイドリングストップが原因ではないと判断されたら
アイドリングストップをOFFにしてもエンストが起きる場合、原因は別の機構にあると考えられます。燃料噴射系統や点火系統、吸気系の不調も視野に入れる必要があります。
また、エンジンマウントの劣化により振動が伝わりやすくなり、誤作動を引き起こすこともあります。
ディーラーに再点検を依頼する意味はある?
「以前持ち込んでも異常がなかった」としても、状況が変わった今こそ再診断が有効です。ECUに履歴が残っていれば、過去との違いを見つける手がかりになります。
できればマツダ専門の整備士が常駐するディーラーに、具体的な発生タイミング(信号待ちからの発進時など)と一緒に伝えるようにしましょう。
まとめ:AT車のエンストには原因がある。放置せず点検を
AT車でも稀にエンストすることがありますが、繰り返す場合は放置せず点検を受けることが大切です。特にエンジン警告灯が点灯した場合には、必ず故障診断機でログを確認しましょう。
車種特有の症状や劣化部品が原因であることも多いため、日常的なメンテナンスと定期的な点検を心がけて、安全なカーライフを送りましょう。
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