スーパーカブのレッグシールドに自分でスプレー塗装を施すことで、愛車の印象を大きく変えることができます。しかし、正しい手順を守らないと仕上がりが悪くなったり、塗装の剥がれにつながることも。本記事では、実践に基づいた正確な塗装手順と、きれいに仕上げるためのポイントを詳しく紹介します。
基本の塗装手順とその目的
自家塗装では以下のステップが基本です。
- 800番の耐水ペーパーで足付け
- 中性洗剤で洗浄後、シリコンリムーバーで脱脂
- 完全乾燥後にミッチャクロン(プライマー)を吹く
- サフェーサー(サフ)を均一に吹き付ける
- 乾燥後に1000〜1200番で軽く研磨し表面を整える
- ウレタン塗料で本塗装(2〜3回に分けて重ね吹き)
- 乾燥後、ウレタンクリアを2〜3回に分けて重ね吹き
- クリア硬化後、1500〜2000番で磨いて艶出し
あなたの想定手順はおおむね正確ですが、「サフ後の研磨」と「クリア硬化後の研磨・磨き」を追加することでより美しい仕上がりになります。
サフェーサー研磨の必要性
サフを吹いた後に表面を確認し、ざらつきや段差があれば1000番以上の耐水ペーパーで水研ぎを行いましょう。この工程を挟むことで、塗装の密着性と表面のなめらかさが向上します。
また、ホコリが付着してしまった場合はこの時点で取り除いておくと安心です。
ウレタン塗装のコツ
ウレタン塗料は一度に厚塗りせず、3回程度に分けて塗布するのが基本です。1回目は軽く、2回目以降は均一に重ねていくことでムラを防げます。
また、温度や湿度にも注意しましょう。最適な塗装環境は20〜25度、湿度は50%前後が理想です。
クリア塗装と最終仕上げ
クリアを吹いた後は、必ず硬化時間(24〜48時間)を取ってから耐水ペーパーで磨きましょう。1500番→2000番→コンパウンドという順に磨くと鏡面のような艶が出ます。
もし塗装が垂れてしまった場合でも、完全硬化後に削って再塗装することで修正可能です。
仕上がりを左右する注意点
- 風のない日を選び、屋外なら埃の少ない場所で作業する
- ミッチャクロンやサフは薄く均一に塗るのが基本
- ラッカー塗料よりウレタン塗料の方が耐久性・仕上がり共に優れている
- 使った缶スプレーはすぐに逆さ噴きでノズル洗浄を
まとめ:工程を守れば自家塗装も高品質に仕上がる
スーパーカブのレッグシールド塗装は、丁寧な下処理と工程管理が仕上がりを左右します。1000番以上の研磨を途中で挟むことで、より滑らかで美しい塗面が実現できます。焦らず1日ごとに工程を分け、愛車を理想の一台に仕上げましょう。
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