ミラバンL285Vに短いショックを装着できるか?流用可能な社外・純正パーツと対応策を解説

カスタマイズ

軽量かつシンプルな構造を持つダイハツ・ミラバンL285Vは、コストパフォーマンスに優れる商用車としてだけでなく、カスタムベースとしても一部ユーザーから根強い人気があります。特にローダウンを目的とした足回りのカスタムを検討する際、「純正より短いショック(ダンパー)を装着できるのか?」という疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。本記事では、L285V四駆モデルに適合する短いショックの流用・選択肢について詳しく掘り下げます。

L285VとL285Sの違いがカスタムの壁になる

一見同じ型式に見えるミラバンL285Vと、乗用モデルのL285Sでは、サスペンション形式やブレーキ構造、車重の違いなどがあるため、同じ足回りパーツをそのまま流用できないケースがあります。特に4WDモデル(L285V-GBVFなど)はリヤがトーションビーム式ではなく、ド・ディオン式アクスルを採用していることもあり、流用のハードルが高くなっています。

そのため、L285S向けの社外品ショックがそのまま使えるというわけではなく、注意が必要です。

流用の実例:L175Sムーヴ用ショックは使えるか?

一部ユーザーの間では、L175S(ムーヴ)やL150S(初代ムーヴカスタム)のショートショックを流用する事例が報告されています。特にフロント側はストラット形式が似ているため、ボルトオンで装着できる可能性があります。

ただし、リアショックについては取り付けピッチや長さが異なるため、ブッシュの打ち替えやカラー加工が必要になることがあり、DIYでの作業には注意が必要です。事前に寸法を確認し、調整可能な範囲であれば自己責任での装着も可能です。

社外ショックの選択肢と注意点

L285S向けには、KYB(カヤバ)やRS★R、タナベ、テインなどからローダウン対応のショートストロークショックがラインアップされています。ただし、これらの多くはL285SのFF乗用グレードを前提としており、L285Vの4WDグレードには対応していないことがほとんどです。

どうしても流用したい場合は、ショック長(自由長・最大伸長・縮長)を比較し、純正より短いもので同等のストロークが確保できるモデルを選びましょう。KYBのLowfer Sportsシリーズなどは、実際に流用例があるため参考になります。

ユーザー事例から見る流用成功のポイント

あるL285V四駆オーナーは、L175SムーヴのフロントショックとRS★Rのローダウンサスを組み合わせ、リアにはL250ミラ用の流用加工ショックを使用してローダウン化を実現。ショック長やバネレートのバランスを考慮しながら、自作アジャスターを併用した事例もあります。

このように、少しの工夫と技術があれば市販パーツをベースにカスタムすることは十分可能ですが、溶接や旋盤加工が必要になるケースもあるため、信頼できるショップや経験者のサポートを得るのがおすすめです。

構造変更・車検への影響にも注意

ショートショックへの交換により、最低地上高が9cmを下回る場合は車検に通らない可能性があります。また、純正以外のショックで強度が不足すると、事故時に大きなリスクを伴うため、強度証明が取れるパーツを使用するのが理想的です。

場合によっては、構造変更申請を行うことで合法的にカスタムを反映させることも可能なので、安全面と法規制をしっかり意識しましょう。

まとめ:L285Vに短いショックを入れるには慎重な選定と工夫が鍵

ミラバンL285V(特に四駆)に純正より短いショックを装着することは、部品の流用や加工によって実現可能です。ただし、部品の選定には慎重な比較が必要であり、DIYでの装着にはリスクも伴います。

確実な方法をとるなら、専門ショップで相談しながら流用ベースのショック交換を進めるのが安心です。足回りのカスタムは走行性能に直結する部分だからこそ、妥協なく安全第一で取り組みましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました