アイドリングストップ機能を備えた車に乗っていても、「バッテリーって専用品がいるの?」と疑問に思う方は少なくありません。実際には、アイドリングストップ車には通常のバッテリーとは異なる性能が求められ、適切な選定をしないと不具合や寿命の短縮を招くことがあります。
アイドリングストップ機能とは
アイドリングストップ機能とは、信号待ちや一時停車時に自動的にエンジンを停止し、燃費の向上やCO2排出量の削減を図るシステムです。近年では多くの普通車や軽自動車に搭載されています。
この機能は、エンジンの始動・停止を頻繁に繰り返すため、車載バッテリーにかかる負荷も大きくなります。
専用バッテリーが必要な理由
アイドリングストップ車用のバッテリーは「充放電性能」と「耐久性」に優れています。エンジンを何度も再始動する際、瞬時に大きな電力を供給する必要があるため、一般的なバッテリーでは役不足です。
仮に通常のバッテリーを取り付けた場合、一時的には動作しても早期に劣化し、結果的に交換費用がかさむリスクがあります。
アイドリングストップをオフにしても専用品?
「アイドリングストップ機能を常にオフにしているから通常バッテリーでも問題ないのでは?」という声もありますが、これは大きな誤解です。なぜなら、車両のコンピューター(ECU)はその機能を常時監視しており、想定された電圧特性のバッテリーが搭載されていないとエラーやシステム異常が発生する恐れがあります。
また、点検時にディーラーで「適合外」と判断されると保証対象外になる場合もあります。
実際に専用バッテリーを使っている人の声
カー用品店やディーラーでは、アイドリングストップ対応車には「アイドリングストップ車用」や「ISS対応」などと記載された専用品を強く推奨しています。実際にネット上の口コミでも「普通のバッテリーを使ってエラーが出た」「燃費が落ちた」「エンジンのかかりが悪くなった」などの事例が見受けられます。
一方で、アイドリングストップ機能自体を無効にし続けている方が、次回交換時に通常バッテリーに切り替えても支障がなかったという声もありますが、これはあくまで「自己責任」の範囲です。
おすすめのバッテリー選び
バッテリーを選ぶ際には以下のポイントを押さえましょう。
- 車検証やマニュアルで適合サイズを確認
- 「アイドリングストップ対応」「ISS対応」などの表示を確認
- GSユアサやパナソニックなど信頼性の高いメーカーを選ぶ
- 保証期間(通常は2~3年)もチェック
ネット通販では価格が安いものもありますが、万が一のサポートや取り付けサポートを考慮すると、信頼できる実店舗での購入が安心です。
まとめ
アイドリングストップ車には、専用設計のバッテリーが必須です。たとえ機能をオフにしていても、車の制御システム上、純正や適合品を使用しないとトラブルの原因になる可能性があります。燃費改善のための機能を生かすためにも、正しいバッテリー選びは非常に重要です。
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