中古で購入したエイプ50FI最終型で、夏場に信号待ちすると“かぶり”気味になり停車中ずっと不調という症状……このような経験は少なくないようです。本記事では、かぶりの原因を探り、FI車ならではの構造や点火・燃料系のトラブル要因をわかりやすく解説します。
「かぶり」が発生しやすい状況とは?
・長距離走行後、エンジン温度が高くなると信号待ちで不調に
・冬は発生しにくく、夏に顕著
・マフラー交換後に軽減された経験あり
これらから、エンジン冷却不足や熱による燃調・点火異常が疑われます。
考えられる原因①:アイドリング中の燃料過多&熱かぶり
FI車でも熱が篭ると、燃料蒸発率が上がり濃すぎ・薄すぎが頻発。「かぶり」やハンチング(吹け上がったり下がったり)に繋がります。
・エアクリーナーが熱源近くにあると吸気温が高まり燃調ずれ
・マフラー交換で排熱向上し「かぶり減少」はこの可能性を示唆
原因②:点火系トラブルも疑うべき
熱によるスパークプラグのリーク、プラグキャップやコイルの劣化で同様の症状が出ることもあります。暖機後に不安定なら、点火系の弱りも見逃せません。
例として、赤外線テスターで温度を測ると、熱ダレが確認されることもあるようです。
原因③:FIユニットやセンサーの異常
吸気温センサーやスロットルバルブ位置センサーの劣化・汚れがあれば、EFIが誤判定し不調に。
特に2年半経過しメンテ歴が不明な場合は、センサーの清掃・抵抗チェックも有効です。
対策方法まとめ
- 信号待ち時にクーリングを強化 → 外気導入やチョークOFFアイドリング
- スパークプラグ&キャップの新品交換
- 吸気系・センサー類のクリーニング
- プラグコードやコイルの点検(熱による電気漏れもチェック)
- 可能であればFI診断機でエラー履歴の確認
実際のユーザーからの声
redditでは同様症状で「アイドリングスクリューを回すと改善」「熱によるリークが減った」との報告があり、点火系メンテの有効性が示唆されています。
“The idle speed on the carburetor is too low. Turn it up with a screwdriver.”
※これはキャブ車の例ですが、アイドリング調整の重要性は共通です :contentReference[oaicite:0]{index=0}。
まとめ:仕方ない“仕様”ではなく、メンテで改善可能性あり
2年半経過するFIエイプ50(空冷)で夏場に“かぶり”が頻発するのは、熱が引き金になる不具合が原因の可能性が高く、「しょうがない」と放置すべきではありません。
まずは冷却改善(クーリング走行・プラグ交換)、次に点火・燃料センサー整備、最後にFI診断でエラー確認を行うことで、根本的な改善が期待できます。
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