旧車好きの間で語り継がれる2台、スカイライン2000GT(通称:ハコスカ)とフェアレディZ432。それぞれが日本車史に名を刻んだ存在であり、どちらがより”かっこいい”かという問いは、単なるデザイン以上の深みを持ちます。本記事では、それぞれの特徴や魅力、ファンの声を元に比較していきます。
ハコスカ2000GTの魅力とは
通称「ハコスカ」は、1968年に登場した3代目スカイラインのGTモデルで、角ばったボディスタイルと直列6気筒エンジンによる走行性能が魅力です。
当時のレースシーンでも活躍しており、そのイメージから「硬派」「スポーティ」な印象が強いモデル。とくにGT-R仕様(PGC10/KPGC10)は希少価値も高く、コレクター人気も絶大です。
フェアレディZ432の魅力と個性
Z432は1969年に誕生したS30型フェアレディZの上位モデルで、日産のレース用エンジン「S20型(直列6気筒DOHC)」を搭載しています。「4バルブ、3キャブ、2カムシャフト」の頭文字を取って“432”と名付けられました。
曲線美のある流麗なクーペスタイルに加え、音、加速、そして走る歓びという点では、まさに「走る芸術品」。その希少性はハコスカGT-Rと同等かそれ以上とも言われています。
デザインで比較する|直線美 vs 流線美
ハコスカはその名の通り「箱型」のボディラインで、重厚感のある無骨なスタイルが特徴。一方でZ432は流れるようなロングノーズ・ショートデッキのフォルムが官能的です。
「かっこよさ」の定義が「迫力・強さ」ならハコスカ、「スタイリッシュさ・色気」ならZ432に軍配が上がるかもしれません。
希少性と価格の観点から見る
現在、中古市場ではZ432の現存台数が非常に少ないため、価格は3,000万円を超えることも。一方でハコスカGT-Rも2,000万円を超えるケースがあり、どちらも投資価値すらあるレベルです。
パーツ供給やレストアのしやすさでは、ハコスカのほうが若干優位と言われることもあります。
ファンの声:どちらを支持するか
旧車イベントやSNS上では、Z432を「究極の美」と讃える声が多い一方、ハコスカの「男らしさ」に惹かれるファンも根強く存在しています。
また「Z432はガレージ保管したくなる芸術品、ハコスカは気軽に走らせたくなる相棒」という声も。目的や価値観により“かっこいい”の基準は変わります。
まとめ:どちらがかっこいいかは、あなたの価値観次第
ハコスカ2000GTとフェアレディZ432、どちらも日本車史に燦然と輝く名車であり、それぞれ異なる魅力を持っています。
- 重厚感×硬派な存在感ならハコスカ
- 造形美×官能的な走りならZ432
どちらを「かっこいい」と感じるかは、その人の好みと人生観に寄ります。ぜひ、実車に触れ、音を聞き、歴史を知ることで、自分だけの“かっこいい”を見つけてみてください。
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