BMWの直6エンジンの種類と搭載車種一覧──世代別にわかりやすく解説

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BMWが誇る「直列6気筒(通称直6)」エンジンは、その滑らかな回転と伝統的な性能で高く評価されています。本記事では、BMW直6エンジンの主な世代(型式)ごとに、どのモデルやグレードに搭載されたかを整理し、直6選びの参考になる情報を提供します。

BMW直6エンジンの代表的な世代

BMWの直6エンジンは大きく「M型」「S型」「N型」「B型」の系譜に分かれます。代表的なものを以下に紹介します。

  • M30系(1968‑1995):BMWの最も長寿な自然吸気直6。E9、E12、E24、E3、E28、E30、E32などに搭載されました。
  • M20系(1977‑1993):2.0–2.7LのSOHC直6で、E12/E21/E28/E30/E34に搭載。2.5L型はE30 325eなどに使用されました。
  • M88/S38系(1984‑1995):高回転・高出力モデル。E24、E28、E34のM5/M6などに搭載されました。
  • M50~M54系(1989‑2006):DOHC採用後のモデルで、E36/E39/E46/E52/E60/E65など多数に搭載。

N型直6:自然吸気とターボの両系統

N52(2004‑2015)は2.5‑3.0L自然吸気N.A.直6エンジン。E90/E92 325i~330i、Z4、X1、X3、7シリーズなどに搭載されました :contentReference[oaicite:0]{index=0}。

N53(2006‑2013)はN52の後継で、直噴+可変バルブ。ヨーロッパ中心に展開されました :contentReference[oaicite:1]{index=1}。

N54(2006‑2016)はターボ付き3.0L直6で、335iなどに搭載、N55へ繋がります :contentReference[oaicite:2]{index=2}。

N55(2009‑現在)はシングルターボ+直噴の3.0Lエンジンで、3シリーズ、4シリーズ、5シリーズなど幅広く搭載 :contentReference[oaicite:3]{index=3}。

B型直6:最新世代の直6

B58(2015‑現在)はモジュラー設計を採用した3.0L直6ターボで、F30 340iなどで高評価を得ました :contentReference[oaicite:4]{index=4}。

S58(2019‑現在)は高性能版で、M3/M4、X3 M、X4 MなどMモデルに搭載されています :contentReference[oaicite:5]{index=5}。

主要直6エンジン と 代表車種まとめ

エンジン型式 排気量 代表搭載車種・グレード
M30 2.5‑3.5L E9 3.0CSi/E12 530i/E24 633CSi /E32 730i など
M20 2.0‑2.7L E30 325/E34 525e(2.7L)など
S38 3.5‑3.8L E28/E24 M5・M6/E34 M5(S38B36/B38)など :contentReference[oaicite:6]{index=6}
N52 / N51 2.5‑3.0L E90/E92 325i 328i/Z4 sDrive30i/X1 xDrive25i など :contentReference[oaicite:7]{index=7}
N53 2.5‑3.0L 欧州仕様 3シリーズ/5シリーズなど
N54 3.0L ターボ 335i/535i/Z4 35i など
N55 3.0L ターボ 340i/430i/540i/X5 35i など
B58 3.0L ターボ 340i/Z4 M40i/X3/X4 30i/8シリーズ など
S58 3.0L ターボ 高性能 M3/M4/X3 M/X4 M など

まとめ:用途別に選ぶ直6エンジンの特徴

BMWの直6エンジンは世代ごとに個性があり、M30やM20はクラシックな回転フィール、N52~N55はバランス重視、B58以降は高出力と環境性能の両立が特徴です。

用途(静粛性/加速感/燃費/後メンテナンス)に応じて、モデルや型式でエンジンを選ぶことで、理想に近いBMWライフを送ることができます。

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