ホンダ・ズーマーのウィンカーリレー配線の正しい選び方と接続手順|LED対応のコツも解説

カスタマイズ

ホンダ・ズーマーは個性的なデザインとカスタムの自由度の高さから、現在も根強い人気を誇るスクーターです。中でもウィンカーのLED化に伴うリレー交換やカスタム配線は多くのオーナーが行うメニューのひとつ。しかし、配線を間違えるとハイフラ現象が起こったり、ウィンカーが正常に動作しなかったりと、トラブルの原因にもなります。この記事では、ズーマーのウィンカーリレーに繋げるべき配線とその選び方、接続時の注意点まで詳しく解説します。

純正リレーの仕様と交換の必要性

ズーマーの純正ウィンカーリレーは電球式ウィンカーに合わせた仕様になっており、LEDウィンカーに交換した場合には電流不足でハイフラ(点滅速度が異常に早くなる現象)が起こります。これを防ぐためには、LED対応のウィンカーリレーに交換する必要があります。

ズーマーのリレーは通常「2ピン」タイプで、12V仕様。リレー本体はメットイン下のフレーム奥などに配置されています。まずはカプラー形状やピン数を確認することが重要です。

ウィンカーリレーに繋げるべき配線の選び方

リレーに繋げる配線は大きく分けて次の2本です。

  • +電源線(バッテリーまたはACC経由)
  • 出力線(ウィンカースイッチへ)

ズーマーの場合、カプラーの片側が茶色(+)で、もう一方が灰色または緑(出力もしくはアース)になっていることが多いです。取り付け時は必ずテスターを使い、キーオン時に通電する側が電源線であることを確認しましょう。

特に市販のICリレーなどに交換する場合、カプラーの極性を逆にすると作動しないか、誤動作することがあるため注意が必要です。

配線の種類と配線材の選定ポイント

リレー交換や延長作業を行う際に使う配線材は、以下の条件を満たすものが安心です。

  • AVS 0.75sq〜1.25sq(12V系で充分な太さ)
  • 耐熱・耐油性があるもの(自動車用ハーネスと明記されていると安心)
  • 極力色分けされているもの(誤接続防止のため)

接続にはギボシ端子またはエレクトロタップを使う方法もありますが、できれば半田付け+熱収縮チューブでしっかりと絶縁・固定するのが望ましいです。

LEDリレーの選び方と取り付け時の注意点

LED対応のウィンカーリレーは、ICタイプと調整式の2種類があります。調整式は点滅速度をドライバーで変更できるため、純正に近いテンポに調整したい方におすすめです。

取り付け時の注意点は以下の通りです。

  • 防水処理:カプラーや接続部は水がかからないよう対策する
  • 設置位置:振動が少なく、熱がこもらない場所に固定
  • 誤接続防止:リレー本体のピン配置に合ったカプラーを使用

ズーマー用に設計されたカプラーオンタイプのリレーも販売されているため、配線に自信がない方はそれを選ぶと安心です。

実例:ズーマーオーナーによるLED化+リレー交換

実際にズーマーのウィンカーをLED化したオーナーは、市販のICリレー(2ピン)に交換し、茶色線を電源、灰色線を出力として正しく接続。電源取り出しには元の配線をカットせずにエレクトロタップを使って対応しました。

その結果、安定した点滅速度が得られ、ハイフラも解消。夜間の視認性も向上し、安全性とデザイン性を両立するカスタムとなりました。

まとめ:正しい配線とリレー選定で快適なLED化を

ズーマーのウィンカーリレー配線において最も重要なのは、配線の極性確認と適切な部材選定です。LED化に伴うリレー交換では、対応リレーの選定だけでなく、接続方法や耐久性も意識することが安全なカスタムにつながります。

自信がない場合は、配線図や整備マニュアルを確認するか、プロショップに相談するのも選択肢の一つ。正しい知識で、安心・安全なズーマーライフを楽しみましょう。

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