ゲイルスピードのホイールに換装後、走行中のガクつきやギア操作時のショックに戸惑うライダーは少なくありません。高性能ホイールによるフィーリングの変化に加え、足回りのわずかなセッティングの違いが顕著に影響を与えることもあります。本記事では、その原因として考えられるポイントを解説し、愛車をより快適に維持するための対処法を提案します。
ゲイルスピードホイール装着による挙動の変化
ゲイルスピード製ホイールは軽量かつ高剛性を特徴としており、加減速時の挙動や路面フィードバックが鋭くなります。そのため、純正ホイールとは異なる感触を受けるのは当然といえます。
特にリアホイールに関してはスプロケットの取り付け精度やカラーの締結精度が高いため、遊びが少なく、ちょっとしたチェーンの緩みでも挙動に違和感を生じることがあります。
チェーンテンションの見直しが最優先
今回のように「元のホイールでは問題なかったが、交換後にガチャコンとした衝撃が出た」という症状は、チェーンテンションの調整不足が原因であるケースが非常に多いです。
ホイールのハブ幅やスプロケットのオフセット位置が微妙に異なるため、純正のテンション感覚では緩すぎる場合があります。ゲイルスピード専用品を装着していても、装着後は必ずチェーンのたるみ量(通常20〜30mm程度)を適正に調整する必要があります。
スプロケット取り付けのチェックポイント
専用スプロケットを使用している場合でも、取り付けボルトの締結トルクや取り付け位置のズレがあると異音や振動が発生します。
また、純正とは異なるハブダンパー構造を採用しているホイールもあり、経年劣化しているチェーンやスプロケットと組み合わせると、クッション性が不均一になり、シフトショックが強く出ることがあります。
クイックシフターとの相性にも注意
クイックシフターの動作は車両ごとに調整が必要であり、ホイール交換後に発生する異常なシフトショックは、点火カットのタイミングが合っていないことも考えられます。
軽量ホイールによってエンジンブレーキの効き方が変化し、以前よりシフターが効きすぎる、あるいは効きが甘くなるなど、違和感が出る可能性があります。調整機能がある場合は再設定をおすすめします。
ホイールナットやカラーの締結ミスも原因に
装着時にスペーサーやカラーの挟み忘れ、ナットのトルク不足などがあると、走行中に異音やガクつきの原因となります。リアホイールがきちんとセンターに来ていない場合も、チェーンやブレーキディスクに偏荷重がかかり、走行安定性に悪影響を与えます。
ホイールを交換した直後は、作業した整備士または自分でトルクレンチを使って再点検することが望まれます。
まとめ:まずはチェーンの張りと取り付け状態を点検しよう
ゲイルスピードホイールの装着によって発生するガクつきや異音は、多くの場合がチェーンテンションやスプロケット取り付けに起因しています。愛車のフィーリングが明らかに変わったときは、まず足回りの再調整から始めましょう。
適切な整備とセッティングが行われていれば、ゲイルスピード本来の性能を安心して味わうことができます。症状が続く場合は、プロのショップで一度見てもらうことも選択肢のひとつです。
コメント