ハーレーダビッドソンの旧年式モデルを所有していると、純正パーツの入手が難しくなることがあります。特に1993年式FXDWG(ダイナ・ワイドグライド)の純正マフラーは中古市場でも希少で、オーナーの間では代替パーツや流用パーツに関する情報が求められています。本記事では、同年式ソフテイルのマフラーが流用できるかどうかを中心に、マフラー選びのポイントを詳しく解説します。
1993年式ワイドグライドのマフラー構造
1993年式のFXDWGはエボリューションエンジンを搭載したダイナファミリーの初期型にあたります。マウント方式はラバーマウントで、エキゾーストマニホールドからサイレンサーまでのパイプ径や取り回しがソフテイルとは異なります。
このため、ソフテイル(同じエボリューションエンジン搭載モデル)と排気量やエンジン形状が似ていても、フレーム構造やマウントポイントが異なる点には注意が必要です。
ソフテイルのマフラー流用は可能か?
基本的に、1993年式ソフテイルのマフラーはそのままワイドグライドにはボルトオンで装着することは難しいです。以下のような違いがあります。
- マウントブラケットの位置
- リアサスペンションレイアウトの違い(ソフテイルは隠しサス)
- フレーム設計の差異
一部の社外マフラーは「DYNA/SOFTAIL兼用」や「エボ用共通ブラケット付き」で販売されていることがありますが、その場合でもブラケットの加工やヒートシールドの調整が必要なケースが多いです。
実際に行われた流用事例
ユーザーの間では、ソフテイル用のマフラーをワンオフブラケットで取り付けたという事例もあります。たとえば。
・1993年FXDWGにFLSTC用マフラーを装着したが、リアマウント部分を新規に溶接した
・パイプの取り回しは似ているが、フレームとの干渉があったため、曲げ加工を依頼
こうした対応は、ある程度の加工技術や溶接環境が前提となるため、DIYでの装着にはハードルがあると言えます。
おすすめの代替手段
- 中古パーツ専門店:ワイドグライド専用の中古純正マフラーを探すならアップガレージやヤフオクを活用。
- リプロ品(再販純正品):現在でも生産されているエボ用マフラーで、取り付けステーが共通している商品もある。
- カスタムショップ:溶接やブラケット加工込みでマフラー流用対応してくれるプロショップに相談するのが確実。
「どうしても純正の形状を再現したい」という方は、リプロ品でも見た目を近づけられるものがあります。音量規制や検査対応も含めて確認しましょう。
注意点:マフラー交換に伴う法規制
1993年式とはいえ、マフラー交換には音量規制(94dB以下)や排気ガス規制に注意が必要です。特に車検時に「純正形状」とみなされるかどうかは検査官の判断も絡みます。
また、最近ではJMCA(全国二輪車用品連合会)認定のマフラーでないと整備工場での対応を断られることもあるため、できるだけ認定品または実績のあるショップ製品を選ぶことをおすすめします。
まとめ:ソフテイル流用は不可能ではないが慎重に
✅ ソフテイルのマフラーはワイドグライドに流用できる可能性はあるが、加工前提で考えるべき。
✅ 純正マフラーの中古品は希少なため、専門店やオークションサイトの定期チェックが有効。
✅ 音量や取付形状に加え、法規制への適合性にも十分注意することが大切です。
パーツの互換性を見極めながら、自分のバイクに最も合った選択をしていきましょう。
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