かつて憧れたスポーツカーに手が届かないと感じている大学生は少なくありません。特に最近では、JDMブームによる中古車価格の高騰が追い打ちをかけています。しかし、工夫次第で夢の実現は不可能ではありません。本記事では、学生でも200〜250万円のカーローンを検討できるかどうか、現実的なアプローチとリスク管理の観点から解説します。
学生が200万円以上のカーローンを組めるのか?
基本的に、学生が単独で高額なカーローンを組むのは非常に難しいです。主な理由は「安定した収入がない」「信用スコアが低い」ためです。
しかし、親が連帯保証人になる、あるいは親名義でローンを組んで学生が返済するという方法は現実的です。金融機関やディーラー系ローンでも、家族の協力を得ることで審査通過の可能性が高まります。
カーローンの審査基準とは?
ローン審査では以下のような要素が見られます。
- 年収(アルバイトでも収入証明が必要)
- 雇用形態と勤続年数
- 住居形態(実家暮らしか一人暮らしか)
- 信用情報(カードや携帯の支払い遅延がないか)
- 返済比率(収入に対する返済負担の割合)
例えば、月5万円の返済が必要なローンであれば、月10〜15万円程度の安定した収入が必要とされるケースが一般的です。
ローンを組む前に考えるべき3つのこと
1つ目は「本当に返済できるか」です。返済期間が5年として、毎月3万円以上を安定して支払えるか、アルバイトのシフトや体調に左右されないかを冷静に見積もる必要があります。
2つ目は「車両以外の維持費」です。車両価格の他にも、自動車保険(学生は高額)、税金、整備費、ガソリン代、駐車場代などが年間で数十万円かかることを念頭に置きましょう。
3つ目は「事故や盗難への備え」です。特に人気のスポーツカーは盗難被害が多く、保険加入も必須。対人・対物無制限の任意保険はほぼ必須です。
実例|大学生でローン購入した人の声
たとえば、関東の大学に通う学生が親名義でローンを組み、200万円のシルビアを購入。月4万円の返済+保険+ガソリン代で、月に8万円近くが自動車関連の支出となり、バイトを週5に増やしたそうです。
その一方で、社会人まで我慢して300万円の86を現金一括で購入した人もおり、「社会人になったらより選択肢が広がる」との声もあります。
妥協ではなく”工夫”で夢を叶える方法
価格が上がっている現代において、「妥協」は必ずしもネガティブな意味ではありません。例えば以下のような視点で選ぶことも可能です。
- スポーツグレードのないクーペベース車両をDIYでチューンする
- 過給機付きではなくNAで軽量なFR車にする
- EG6やシルビアより手頃な価格のSwift SportやコルトバージョンRなどを選ぶ
チューンという夢を楽しむことは、車両価格ではなく、時間と情熱のかけ方次第です。
まとめ|「夢を買う」ことの意味と価値
学生のうちにローンでスポーツカーを買うことは、金銭的リスクもありますが、一方で「自分の夢に対して本気で向き合う」経験にもなります。
重要なのは、冷静な収支計画と、周囲のサポート。そして、いつかは必ず叶えるという強い意志です。今は叶わなくても、その気持ちは決して無駄になりません。あなたのカーライフが、心から誇れるものでありますように。
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