軽自動車から異音?走行中に聞こえる「2気筒バイク音」の原因と対処法

車検、メンテナンス

愛車から聞き慣れない異音がすると不安になりますよね。特に「2気筒バイクのような音」「ドゥルルルという唸り」といった表現で表される音が走行中に聞こえる場合、重大なトラブルの兆候であることも。本記事では、軽自動車でよく報告されるこのような異音の原因と、対処のポイントをわかりやすく解説します。

よくある異音の症状とは?

異音は、走行中に速度に応じて大きくなったり、アクセル操作と連動して変化することが特徴です。「ブロロロ」「ドゥルルル」といった音は、特に30km/h以上で目立ち始め、50km/h以上では振動も加わるようになるケースが多いです。

このような音に気づいた場合、放置せず、原因の切り分けを早めに行うことが安全につながります。

考えられる主な原因

1. ホイールベアリングの異常
走行中にうなり音が出る原因としてよくあるのが、ホイールベアリングの劣化や損傷です。音が速度に比例して大きくなり、回転と連動して「ゴー」「グー」といった低音が続く場合、要注意です。

2. ドライブシャフトやCVジョイントの不具合
ドライブシャフト周りに異常があると、振動と共に連続した打音が発生することがあります。特にアクセルを入れたときやエンジンブレーキがかかるタイミングで目立つようなら、CVジョイントブーツの破れやグリス漏れが原因かもしれません。

排気系トラブルの可能性も?

3. マフラーや排気管の破損
排気系のパーツに穴が空いていたり、マウントが外れていると、排気音が大きくなり、まるでバイクのような「バババ」という音に聞こえることがあります。特に車外に漏れる音が多く、後部座席にいても異音を感じるような場合はこのケースです。

4. エンジンマウントの劣化
マウントが劣化するとエンジンの振動がダイレクトに車体へ伝わるようになり、音だけでなくアクセルペダルへの振動として現れることもあります。

実際にあった整備現場での例

実例として、2020年式の軽自動車で「2気筒バイクのような音」がしたという相談がありました。点検の結果、左前のホイールベアリングが破損しており、交換後に音は完全に消失。ベアリング部が錆で固着し、内部に異常摩耗が発生していたのが原因でした。

また、別のケースではドライブシャフトのインナーブーツが破れており、グリスが飛散。グリスが不足したことで金属同士が擦れて振動が発生していたという事例もありました。

修理費用と対応の目安

ホイールベアリング交換:片側で部品代と工賃含めて1〜2万円程度。
ドライブシャフト整備:ブーツ交換なら1万円台、シャフト交換で3万円以上かかることも。
マフラー補修:パテ埋めなど簡易補修なら数千円〜、部品交換なら1万円以上。

いずれも症状が進行すると修理費用が増えるため、早期の点検が重要です。

まとめ:異音を放置せず、まずはプロに点検を

走行中に聞こえる「2気筒バイクのような音」は、軽視できない重要なサインかもしれません。ホイールベアリングやドライブシャフト、排気系など複数の要因が絡んでいる可能性があります。放置すると走行不能や大事故につながるリスクもあるため、なるべく早く整備工場やディーラーで点検を受けることをおすすめします。

不具合の原因が特定されれば、適切な修理で安心してドライブを楽しむことができるようになります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました