エクストレイルT31におけるエンジンオイル選びは、単に粘度だけでなく車両の走行距離やエンジンの状態も考慮する必要があります。特に10万kmを超える高走行車では、純正推奨の粘度にとらわれず、より実用的かつ保護性能の高い選択肢が重要となります。
日産エクストレイルT31の純正推奨オイル粘度
T31型のエクストレイルでは、環境性能や燃費を重視し「0W-20」が推奨されています。しかしこれは新車状態を前提とした粘度であり、エンジンが摩耗してくると粘度選びを見直す必要があります。
エンジンに摩耗があると、クリアランスが広がり、オイルの粘度が低すぎると油膜切れを起こすリスクがあります。そこで高走行車には、粘度が高めの「5W-30」や「5W-40」「0W-40」といった選択肢も検討されるようになります。
粘度「5W-40」や「0W-40」はエンジンに悪いのか?
結論から言えば、T31のエンジンにとって「5W-40」や「0W-40」はむしろ理にかなった選択といえます。粘度が高めであるため、特にエンジンが温まってからの油膜保持力が高く、内部の摩耗を抑える効果が期待できます。
また、高温状態での走行が多い方や、長距離を安定して走る方にとっては、こうした粘度のオイルが適しています。特に夏場の高速走行では「40番」の強さが安心材料になります。
「0W-40」と「5W-40」の違いと選び方
「0W-40」は寒冷地や冬場など、始動性を重視したい環境に向いています。一方「5W-40」は始動性ではやや劣るものの、年中通して使いやすいバランス型のオイルです。
気温が氷点下になる地域でなければ、「5W-40」を選んでも問題ありません。逆に寒冷地や冬場だけは「0W-40」に切り替えるという柔軟な使い方も有効です。
オイルの交換サイクルとオイルフィルターの重要性
すでに3000〜4500kmごとにオイルを交換されているとのことですが、この頻度は非常に理想的です。高粘度オイルは長持ちしがちですが、フィルターも同時交換することで効果が最大化します。
オイル交換のたびにオイルフィルターも交換することを推奨します。スラッジやカーボンの蓄積を抑え、エンジン内部の洗浄効果が高まります。
ハイオクの使用は有効なのか?
T31のガソリンエンジンは基本的にレギュラー仕様ですが、ハイオクを入れることで洗浄性やノッキング抑制効果が得られる場合もあります。特にエンジン内部のカーボンが気になる高走行車にとっては、ハイオクがプラスに働く可能性があります。
ただし、エンジンに負担がかかるような高圧縮仕様でなければ、ハイオクによる大きなパフォーマンス向上は期待できないことも理解しておきましょう。
まとめ:エンジン保護を最優先するなら粘度と管理を重視
エクストレイルT31のような高走行車では、「5W-40」や「0W-40」のような高粘度オイルの使用は理にかなっています。粘度が高いことでエンジンをしっかり保護し、長く乗り続けるためのコンディションを維持できます。
さらに、定期的なオイルとフィルターの交換、ハイオクの選択による清浄性の確保も、エンジン寿命を延ばす要素となります。燃費よりもエンジン保護を優先したい方には、今回の内容が参考になるはずです。
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