Pulsar RS200でセルスイッチを押してもセルが回らず、なんとか別の方法でエンジンが掛かったという経験がある方に向けて、考えられる原因と対策を整理しました。セルモーター自体が壊れていない場合でも、他の要因でセルが無反応になることがあります。
まず確認すべき基本のチェック項目
セルが回らない場合、まずは基本的な安全スイッチやバッテリーの状態を確認してください。
- キルスイッチがOFFになっていないか
- クラッチレバーやブレーキレバーを握っているか(安全回路)
- サイドスタンドが出ており、ニュートラルに入っているか
これらの安全機構に誤動作や接触不良があると、セルが作動しません。特にキルスイッチやブレーキ/クラッチスイッチの不良は意外と多いケースです。:contentReference[oaicite:0]{index=0}
バッテリー・電力供給系のチェック
動画のようにセル自体は動作しているようでも、音ひとつで始動しない場合、以下が原因の可能性大です。
- バッテリー電圧の低下
- スターターリレー(ソレノイド)の不良
- ヒューズ切れや配線の緩み
例えば、押しても反応なくカチカチと音だけする症状は、バッテリーの電力不足でスターターリレーが断続的に作動している状態や、リレー自身の劣化による可能性があります。:contentReference[oaicite:1]{index=1}
リレー・配線系の故障リスク
Pulsar系ではスターターリレーがシート裏側に配置されていることがあり、熱や振動によって劣化することがあります。リレーの接触不良や配線の緩みでスイッチ操作がセルへ伝わらないことも。疑わしい場合はリレーを一度点検・清掃・交換する価値があります。:contentReference[oaicite:2]{index=2}
過去ユーザーの事例からのヒント
似た症状を経験したユーザーの声では。
「イグニッションリレーの接触不良を修理したら直った」
「バッテリー配線のゆるみを締め直しただけで改善した」
このような実例からも、電装系の簡易検査が有効です。:contentReference[oaicite:3]{index=3}
おすすめのチェック手順
- バッテリーの電圧をテスターで測定(12.5V以上が正常)
- スターターリレーの接点を確認・クリーニング
- キルスイッチ/クラッチ/ブレーキスイッチのON/OFF確認
- サイドスタンドとニュートラル状態の確認
- ヒューズやメインスイッチ周りの配線点検
必要に応じてバッテリー充電・交換やリレーの交換を行ってください。
まとめ:セルが回らないときは電装系を順に潰していくのが鍵
Pulsar RS200でセルが動かないがセル自体は生きているという場合、まずは安全機構の誤動作とバッテリー・リレー・配線周りを疑うことが重要です。意外と単純な接触不良や電源不足で始動しないケースが多く、動画の方法で一時的に始動できても根本的な解決にはなりません。
トラブルを繰り返さないためにも、まずは基本系の確認と整備工場による診断を検討してください。
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