エンジンオイルのボトルラベルに「精製処理鉱油」と表示されている場合、その成分や種類が気になる方も多いでしょう。今回は、「精製処理鉱油」がVHVI(非常に高粘度指数)オイルなのか、鉱物油なのかについて詳しく解説します。
精製処理鉱油とは?
精製処理鉱油とは、原油から得られた鉱物油を精製し、性能を向上させるためにさらに処理を施したオイルのことを指します。この処理によって、鉱物油の品質が高まり、エンジン性能の向上や耐久性が改善されます。
精製処理鉱油は、一般的な鉱物油よりも不純物が少なく、安定性が高いという特徴があります。そのため、エンジン内部での摩耗を減らし、エンジンの寿命を延ばす役割を果たします。
VHVIとは何か?
VHVI(Very High Viscosity Index)オイルは、粘度指数が非常に高い鉱物油の一種です。粘度指数とは、オイルの粘度(油の滑りやすさ)が温度変化にどれだけ影響を受けるかを示す指標であり、高い粘度指数を持つオイルは、温度が変動しても粘度が安定しているため、エンジン内部での保護性能が向上します。
VHVIオイルは、特に極端な温度変化がある環境下で使用されることが多く、安定した潤滑性能を提供します。
精製処理鉱油とVHVIの違い
精製処理鉱油とVHVIオイルは、どちらも鉱物油ベースですが、いくつかの違いがあります。
- 精製処理鉱油:原油から精製された後、さらなる処理を施して品質を向上させた鉱物油。一般的には安価で、日常的な使用に適しています。
- VHVIオイル:粘度指数が非常に高い鉱物油。温度変化に強く、性能が安定しているため、過酷な条件下でも使用可能です。
つまり、精製処理鉱油は品質向上のために処理された鉱物油であり、VHVIはその粘度特性に優れた鉱物油を指します。
エンジンオイルの選び方
エンジンオイルを選ぶ際には、使用する環境や車両の条件に応じて、精製処理鉱油やVHVIオイルを選ぶことが重要です。たとえば、極端な温度変化がある地域で走行する場合や、高いエンジン保護性能を求める場合は、VHVIオイルが適しています。
一方、日常的な使用であれば、精製処理鉱油でも十分な性能を発揮します。
まとめ
「精製処理鉱油」と表示されたエンジンオイルは、鉱物油を精製し、品質向上のための処理を施したオイルです。VHVIオイルは粘度指数が高く、極端な温度変化にも対応できる優れたオイルですが、精製処理鉱油とはその特徴が異なります。選択は、使用する環境に応じて行いましょう。
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