オートバイのスポークホイールの縦振れ計測において、リムの外側(タイヤ側)で計測する方法が一般的ですが、リムの内側(ハブ側)で計測しても問題ないのか、という疑問が多くのライダーの間で浮かびます。この記事では、スポークホイールの振れ取り方法と、リムの外側と内側の違いについて解説します。
スポークホイールの縦振れとは?
スポークホイールの縦振れは、ホイールのリムが縦方向に揺れる現象を指します。この振れが大きくなると、走行中に車体の安定性が悪くなる原因となり、場合によっては事故の原因にもなりかねません。そのため、定期的に振れ取り作業を行うことが重要です。
振れ取り作業では、ホイールがまっすぐ回転するように、スポークを適切に調整します。この作業を正しく行うことで、安全性を確保し、走行性能を向上させることができます。
リム外側(タイヤ側)での振れ計測方法
通常、スポークホイールの振れ取り作業では、リムの外側、すなわちタイヤ側にダイヤルゲージを設置して計測します。これは、タイヤが回転していく中で、リムの振れを最も正確に捉えるためです。タイヤを装着した状態で計測することで、走行中の振れ具合に最も近い状態を再現できます。
ダイヤルゲージを使って、タイヤの外周に沿ってリムの振れを計測し、そのデータをもとにスポークのテンションを調整する方法が一般的です。この方法は、より精度の高い振れ取りが可能です。
リム内側(ハブ側)での振れ計測は可能か?
リムの内側、つまりハブ側で振れ取りを行うことも理論的には可能ですが、タイヤ側で計測する場合に比べて精度が落ちる可能性があります。ハブ側では、ホイール全体の挙動を捉えるのが難しく、タイヤを取り付けた状態での挙動と完全に一致しないため、正確な振れ取りが難しくなる場合があります。
また、ハブ側で振れ取りを行う場合、タイヤの取り付けやホイールの装着状態に影響を与える可能性もあるため、最終的にはタイヤを装着してから再度チェックする必要があります。
振れ取りの際の注意点
振れ取り作業を行う際は、正確な工具と適切な手順を踏むことが重要です。ダイヤルゲージを用いた計測は、非常に精度の高い振れ取りを実現しますが、リムの外側で計測することが最も推奨されています。もしリムの内側で計測を行いたい場合は、計測後にタイヤを装着して再確認し、最終調整を行いましょう。
また、スポークのテンション調整は、均等に行うことが重要です。片方だけのテンションが強すぎると、逆にホイールが変形してしまうことがありますので、均等な力で調整を進めましょう。
まとめ
オートバイのスポークホイールの縦振れ計測は、リムの外側(タイヤ側)で行うことが最も正確で効率的です。リム内側(ハブ側)で計測しても振れ取りは可能ですが、最終的にはタイヤを装着した状態で調整することが推奨されます。正確な振れ取り作業を行うことで、走行性能を向上させ、安全なライディングを実現できます。
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