トヨタ・クラウン210系(通称21クラウン)は、2012年に登場した高級セダンですが、内装や装備について「以前のクラウンより質感が落ちたのではないか」「コストカットされているのではないか」と感じる人もいます。一方で、走行性能や快適性、安全装備などは大きく進化しており、評価が分かれるモデルでもあります。
この記事では、21クラウンの装備や内装、乗り心地、コストカットと言われる理由について、歴代クラウンとの違いや実際の使用感を踏まえて解説します。
21クラウンがコストカットと言われる理由
21クラウンが「コストカットされた」と感じられる大きな理由は、以前のクラウンにあった高級車らしい物理スイッチや細かな装備が減ったことです。
例えば、後席用の操作スイッチやエアコン操作部などは、グレードによっては以前のモデルより簡略化されています。また、多くの操作をディスプレイ上で行う設計になったため、昔ながらの高級車の雰囲気を求める人には物足りなく感じる場合があります。
しかし、これは単純な手抜きではなく、電子制御化やデザイン性を重視した時代の流れでもあります。高級車でも操作系をシンプルにするメーカーが増えた時期でした。
内装や装備は本当にカローラの進化版なのか
21クラウンを見ると、ボタン類の少なさやデザインのシンプルさから、一般的なセダンとの差が分かりにくいと感じる人もいます。
しかし、クラウンはプラットフォーム、遮音性能、サスペンション設計、ボディ剛性など、車の基本部分でカローラなどの大衆車とは大きく異なります。
例えば、高速道路での安定感や直進性、長距離移動時の疲労感などは、高級セダンとして開発されたクラウンならではの特徴です。内装デザインだけで車全体の価値を判断すると、本来の性能を見落としてしまいます。
21クラウンの乗り心地は悪くなったのか
21クラウンは、従来のクラウンよりもスポーティーな方向へ進化しています。そのため、昔のクラウンのような柔らかく沈み込む乗り心地を期待すると、硬く感じる可能性があります。
特にアスリート系グレードでは、走行性能を重視したセッティングになっており、路面状況によっては高級車らしい柔らかさよりも走る楽しさを感じる方向になっています。
一方で、ロイヤル系グレードやハイブリッドモデルでは、静粛性や快適性を重視した味付けになっており、グレードによる違いも大きいです。
スピーカー音質や遮音性に対する評価
音響性能については、標準オーディオとメーカーオプションのプレミアムサウンドシステムで大きく印象が変わります。
高級車だから標準状態でも最高級の音が出ると思うと、期待との差を感じることがあります。しかし、メーカーオプションのオーディオを選択した車両では、音質や臨場感は大きく向上します。
また、音漏れについてはスピーカーだけでなく、音量設定、ドア内部の状態、社外スピーカーへの交換、防音施工の有無などでも変化します。中古車の場合は前オーナーの使用状況による差もあります。
歴代クラウンと比較した21クラウンの特徴
21クラウンは、14代目や15代目クラウンのような「重厚な高級車」という方向から、「若い世代にも選ばれる高級セダン」へ方向転換したモデルです。
そのため、昔のクラウンにあった木目調パネルや大量のスイッチ類、後席重視の装備を期待するユーザーからは評価が分かれます。
一方で、ハイブリッドシステムの性能、安全装備、走行性能、燃費性能などは大幅に向上しており、現代的な高級車として見ると完成度の高いモデルです。
21クラウンを評価するときに見るべきポイント
21クラウンを判断する場合は、内装のスイッチ数だけではなく、車全体のバランスを見ることが重要です。
例えば、長距離移動が多い人なら静粛性や高速安定性、燃費を評価できます。一方で、後席に乗る人が多く昔ながらのVIPカーの雰囲気を求める場合は、物足りなく感じる可能性があります。
つまり21クラウンは、豪華さを最大限追求した車というより、走行性能や先進技術を取り入れた新世代のクラウンとして開発された車と言えます。
まとめ
21クラウンは、以前のクラウンと比較すると装備や内装デザインがシンプルになった部分があり、それをコストカットと感じる人がいるのは事実です。
しかし、ボディ性能、走行安定性、ハイブリッド技術、安全装備などは高級車として十分な内容を持っています。単純にカローラの延長線上という車ではなく、時代に合わせて方向性を変えたクラウンと言えます。
購入や評価を考える場合は、昔ながらの高級感を求めるのか、現代的な走行性能や燃費、安全性を重視するのかによって印象が大きく変わるでしょう。


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