二人乗り中に突然「ブイーン」という音とともにエンジンが停止し、その後キックで降りる音はするのにエンジンがかからなくなった。フルマークタクトAF16(2スト)のこうした症状は、焼き付きの可能性が非常に高いケースです。
キックで降りる感覚と焼き付きの関係
2ストロークエンジンでは推奨される混合比で燃料とオイルが供給されますが、オイル切れや混合不足が起こると潤滑が失われ、ピストンとシリンダーが固着してしまいます。
この結果、キックペダルはスカスカに下りたり途中で固くなったりする症状に。まさしく今回のような「キックが柔らかく降りる」状態は焼き付きを疑う明確なサインです。:contentReference[oaicite:0]{index=0}
焼き付きかどうかを確認する方法
まずクラッチカバーを外してプライマリーギヤなど駆動系の異常がないか確認します。異常がなければ次に腰上のエンジン分解——シリンダーヘッドやピストンの状態を目視で確認します。
ガソリンと混合オイルの不足やカーボン堆積の過少などから、内部での摩耗や溶着を直接確認することが肝要です。:contentReference[oaicite:1]{index=1}
焼き付きが疑われる場合の対応と修理内容
焼き付きが原因の場合、エンジン内部の腰上オーバーホールが必要になることがあります。
シリンダーやピストン、リングの交換、場合によってはクランクウェアへの影響を確認し、必要があればエンジン載せ替えも検討されます。:contentReference[oaicite:2]{index=2}
修理費用の目安
50cc 2ストロークスクーターの焼き付き修理であれば、パーツ代が¥8,000~¥10,000、工賃で¥30,000〜¥50,000ほどが一般的です。
ただし、クランク交換や腰下の損傷があれば、もっと高額になる可能性があります。:contentReference[oaicite:3]{index=3}
オイルを今から入れるだけで直る可能性は?
焼き付きが進行している場合、後からオイルを入れても復活する可能性はほぼありません。
エンジン内部は既に金属面が溶着している可能性が高く、自己対応よりプロの整備で点検・分解を依頼することを推奨します。
まとめ:まずできることと次のステップ
まずはクラッチや駆動系の点検から始めて、駆動系に問題がなければ焼き付きの可能性を疑いましょう。
初期段階で修理店へ相談し、オーバーホールか載せ替えか、あるいは廃車かを判断してもらうのが最善です。
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