「残価設定型ローン(残クレ)」という言葉を耳にしたことがあるかもしれませんが、実際にはどのような仕組みなのかよくわからないという方も多いでしょう。この記事では、残クレの基本的な仕組みや「残価」という概念について分かりやすく解説します。
残価設定型ローン(残クレ)とは?
残価設定型ローン(残クレ)とは、主に車の購入時に利用されるローンの一つです。通常のローンでは、車の購入価格全額を分割で支払いますが、残クレでは購入金額の一部を「残価」として残し、その分をローンの支払いに含めません。残りの分を分割払いで支払い、最後に残価をどうするかを選択する仕組みです。
簡単に言うと、残クレは「車を購入する際に、将来の価値を予想して一部を後払いにする」方法です。この方式を選ぶことで、月々の支払いが軽くなるのが特徴です。
「残価」とは何か?
残価とは、契約時に設定された「車が契約期間終了時に残る価値」を指します。車は年月が経つにつれて価値が下がるため、その下がり具合を予想して、契約時に「残価」として一定の金額を設定します。この残価を支払うか、車を返却するか、あるいは再度ローンで支払うかは、契約者の選択によります。
たとえば、車の購入価格が300万円で、残価が100万円だとします。この場合、月々のローンの支払いは200万円分だけで、残りの100万円は契約終了時に支払うか、車を返却して残価分を支払わないという選択肢が残ります。
残クレのメリットとデメリット
残クレのメリットは、月々の支払いが少なくて済む点です。支払うべき金額を最初から全額ローンで組むのではなく、残価を残して支払うため、月々の支払い負担が軽くなります。
しかし、デメリットとしては、契約終了時に車の価値が残価よりも下回った場合、差額を支払う必要がある点です。また、契約終了後に車を返却する場合には、走行距離や状態によって追加料金が発生することもあります。
残価設定型ローンの利用例と選ぶ際の注意点
残価設定型ローンは、車を所有するよりも長期間利用することを前提にする場合に有効です。例えば、3年後に車を返却することを考え、その時に価値が残っているかどうかを心配しないという選択肢です。
選ぶ際の注意点は、契約終了後の選択肢を十分に理解しておくことです。残価を支払う選択をするのか、車を返却して新たに契約をするのか、その後の手続きに関しても計画を立てておくことが大切です。
まとめ
残価設定型ローン(残クレ)は、車の購入時に月々の支払いを軽くするための便利な方法ですが、残価が予想以上に低くなるリスクもあるため、契約内容をよく理解した上で利用することが重要です。残価の設定額や契約終了時の選択肢についてしっかり確認して、自分にとって最適なローンを選ぶことをお勧めします。


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