車好きの間では、各ブランドのフロントデザインを見て思わず笑ってしまうような「愛ある揶揄」が話題になることがあります。BMWの「豚鼻」、ポルシェの「カエル顔」、レクサスの「プレデター」など、象徴的な例も多く存在します。この記事では、特にメルセデス・ベンツ、アウディ、ジャガー、マセラティといった高級車ブランドにフォーカスして、それぞれにどのような愛ある揶揄があるのかを解説していきます。
メルセデス・ベンツ|「カメ顔」や「サメ顔」
メルセデスの近年のデザインは、特にCLSやEQシリーズでグリルが横長に広がり、丸みのあるヘッドライトとの組み合わせで「カメ顔」と呼ばれることがあります。
また、鋭いヘッドライトと直線的なラインを持つモデル(例:AMG GT系)では「サメ顔」とも揶揄されます。これらはいずれも、高級感を演出しながらも個性が強いデザインゆえに話題になっています。
アウディ|「アライグマ」や「ロボ顔」
アウディのシングルフレームグリルは、フロントに存在感を持たせる特徴的なデザインで、しばしば「ロボ顔」と称されます。特にA6やQ5のグリル形状は、無機質で機械的な印象が強いため、こうした表現がされがちです。
また、ヘッドライトの造形が目の周りの黒い縁取りに似ているとして「アライグマのよう」といった声もあります。
ジャガー|「ネコ科の野生動物」そのまんま?
ジャガーに関しては、そのブランド名がすでに動物名であるため、デザインの揶揄も「そのまんま」になりがちです。XJやF-TYPEのフロントフェイスはしばしば「チーター顔」「ヒョウ顔」といったように、鋭く精悍な印象があるデザインと結びつけられます。
ユーモラスな揶揄は少ないものの、「目つきの鋭い猫」といった表現がネット上では見受けられます。
マセラティ|「魚顔」や「ワニ顔」
マセラティのグリルは「シャークノーズ」とも称されるが、その独特の縦フィングリルは「魚の口」のようにも見えるとして「魚顔」と呼ばれることも。
また、ヘッドライトの形状やボンネットの盛り上がりが、開口したワニのように見えるといった意見もあり、「ワニ顔」というニックネームも一部で存在します。
こうした揶揄は車文化の一部
これらのニックネームは、揶揄でありながらもその車に対する親しみの裏返しとも言えます。特定のモデルが強烈な個性を持つがゆえに、見る人の印象に残るのです。
また、デザインの好みは千差万別。ある人には「変な顔」に見えても、別の人には「カッコいい」に映るというのも車のデザインの魅力の一部です。
まとめ:クルマの顔にこめられた「ユーモアと愛着」
車のフロントデザインに込められた揶揄やニックネームは、決してネガティブな意味ばかりではありません。それぞれのブランドが持つ独自性や歴史を反映したデザインが、愛車に対する愛着や語りたくなる魅力として表れています。メルセデスは「カメ顔」、アウディは「ロボ顔」、ジャガーは「ネコ科顔」、マセラティは「魚顔」──このような視点で見ると、クルマ選びもさらに楽しくなるかもしれません。
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