免許更新時の視力検査で不合格だった場合の流れと費用負担について解説

運転免許の更新は誰にとっても避けられない手続きですが、特に視力に不安がある方にとっては不安の種です。「視力検査で落ちたら手数料はどうなるのか？」「再受験の際に費用はかかるのか？」など、実はあまり知られていないポイントを解説します。

免許更新に必要な視力基準とは

普通自動車免許の更新に必要な視力は「両眼で0.7以上、かつ片眼でそれぞれ0.3以上」が原則です。片眼が見えない方は、もう一方の眼が0.7以上で視野が左右150度以上必要とされています。

視力検査は裸眼または矯正視力（メガネやコンタクト）で行われます。つまり、視力が基準に満たない場合でも、矯正して基準を満たせば更新は可能です。

更新手続きの視力検査で不合格となった場合、その場で更新手続きは保留になりますが、手数料は徴収されません。あくまで視力検査に合格し、更新処理が完了した時点で手数料が発生します。

つまり、不合格の時点で支払いはないため、安心して受検できます。視力が基準に届かないことがわかったら、メガネやコンタクトを用意し、再検査に臨むことになります。

再検査は多くの自治体で再度の来庁が必要です。予約が必要な地域もあるため、必ず更新センターや警察署に確認しましょう。再検査に必要な持ち物は以下の通りです。

再検査でも視力が基準に満たない場合、医師の診断書を提出して視野検査などの追加検査を受けるケースもあります。

運転免許更新の手数料は、更新処理が完了した時点でのみ発生します。視力検査で不合格となった場合や、途中で辞退した場合は手数料は発生しません。

再検査時も、初回と同じ更新申請の枠内で処理されるため、再度の手数料は不要です。ただし、期限を過ぎて再度申請し直す場合などは、改めて費用が必要になる可能性があるので注意が必要です。

「運転しないから関係ない」と思われがちですが、運転免許を維持するには視力検査が必須です。ペーパードライバーでも免許更新をするなら、視力基準をクリアしなければなりません。

たとえば、免許証を身分証明書として活用している方でも、更新条件は全員平等。運転の有無に関わらず、更新には視力の確認が必要です。

視力検査で不合格となっても、更新手続きそのものが中断されるだけで手数料は不要。その後、メガネやコンタクトで視力を矯正すれば、再検査で更新が可能です。

不安な方は、更新前に眼科や眼鏡店で視力を確認しておくとより安心。免許の有効期限が迫っていても焦らず対応すれば、問題なく手続きできます。