自動車免許でPCX125に乗れる?法改正の内容と誤解を徹底解説

運転免許

近年、原付二種(125ccクラス)のバイクに関して「自動車免許で乗れるようになった」という話題を耳にする方も多いでしょう。しかし、実際には誤解が多く、法改正の内容を正しく理解していないまま誤った判断をしてしまうケースもあります。今回は、自動車免許と125ccバイクの関係について、最新の法改正も踏まえて詳しく解説します。

自動車免許では原付(50cc)までしか運転できない

まず基本として、現在の普通自動車免許(AT限定を含む)で運転できるのは50cc以下の原動機付き自転車(原付一種)のみです。ホンダのPCX125のような125ccクラスのバイクは「原付二種」に分類され、自動車免許では運転できません。

もし自動車免許しか持っていない人がPCX125を運転した場合、無免許運転となり、重大な交通違反として処罰の対象になります。罰則は「3年以下の懲役または50万円以下の罰金」と非常に重いものです。

2025年以降の法改正で何が変わるのか?

近年話題になっている「自動車免許で125ccに乗れるようになる」というのは、政府が2025年以降に導入を検討している新制度「普通自動二輪(AT限定)取得の一部緩和」に関するニュースが発端です。

具体的には、普通自動車免許保有者が講習を受けることで、125ccまでのバイク(原付二種)に乗れる新しい限定免許が創設される予定です。しかし、これはまだ「実施前」の段階であり、現行の法制度では適用されていません。

したがって、現時点(2025年11月時点)では、自動車免許だけでPCX125に乗ることはできません。

PCX125に乗るために必要な免許

PCX125に乗るためには、以下のいずれかの免許が必要です。

  • 普通自動二輪免許(AT限定):125ccまでのスクーターに乗れる
  • 普通自動二輪免許(MT):125cc以上、400ccまでのすべてのバイクに乗れる

これらの免許を取得するには、教習所での技能講習・学科試験を受ける必要があります。AT限定であれば比較的短期間(最短2日ほど)で取得が可能です。

中古でバイクを購入した場合の注意点

質問のように、フリマサイトなどでバイクを購入するケースも増えています。しかし、免許を持っていない状態で購入しても、登録や保険の契約ができず、ナンバーを取得することもできません。

また、仮にナンバーを取得しても、免許なしで運転すれば即座に無免許運転となります。警察に発覚した場合、罰則だけでなく免許取得時の影響(欠格期間の延長)も出る可能性があるため、絶対に避けましょう。

誤解されやすい「電動バイク」との違い

最近では、電動バイクが増えており「原付二種に見えても実は電動の扱い」というケースがあります。例えば「e-bike」「EVスクーター」などは出力によって原付一種に分類される場合もあります。

ただし、PCX125はガソリンエンジンを搭載した原付二種であり、現行法では自動車免許での運転は不可能です。PCX Electric(電動モデル)もありますが、こちらも多くは原付二種相当の扱いとなります。

まとめ:自動車免許だけではPCX125は運転できない

現行の法律では、自動車免許だけでPCX125(原付二種)を運転することはできません。「法改正で乗れるようになった」という話は、あくまで今後の見込みであり、まだ施行されていません。誤った情報を信じて運転してしまうと、無免許運転という重大な違反になるため、必ず正しい情報を確認しましょう。

もしPCX125に乗りたい場合は、普通自動二輪免許(AT限定)の取得をおすすめします。教習時間も少なく、費用も抑えられるため、最も安全で確実な方法です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました