車のカスタマイズの一環として注目される「リアグレードエンブレムの取り外し」。特にレクサスや外車セダンに乗るオーナーの間では、その美的センスや個性が問われるポイントです。果たして、エンブレムを外すことは「かっこ悪い」のか、それとも「スタイリッシュ」なのか。この記事ではその背景や目的、メリット・デメリットを解説します。
リアエンブレムを外すカスタムの背景
リアエンブレムを外すことは、いわゆる「デバッジ(de-badge)」と呼ばれるカスタムのひとつです。特に欧州車のオーナーを中心に好まれる傾向があります。理由としては、「車のクラス感を控えめに見せたい」「シンプルなリアビューを好む」「グレードを他人に見せたくない」といった意図が挙げられます。
レクサスやメルセデス・BMWなどの高級セダンでは、あえてグレードを隠すことで無言の美学を演出する人もいます。
エンブレムを外すメリット
- デザインの洗練度が上がる:リア周りがスッキリし、ミニマルな印象になります。
- グレードに対する先入観を排除:他人の目を気にせず車を楽しめる。
- ステルス性が増す:「何者か分からない」印象が逆に高級感を演出することも。
たとえば、レクサスIS300h F SPORTのエンブレムを外すことで、「F SPORTとわからない」ことが逆にクールという声もあります。
エンブレムを外すデメリット
- 一部から「貧乏カスタム」と誤解される:特にエンブレムで車格を示したい層には受けが悪い傾向があります。
- 下取り価格に影響が出ることも:中古車査定時に純正からの変更と判断され、減点対象になる可能性があります。
- 完全に剥がしきれない場合の美観:ボディカラーによっては跡が残るリスクもあります。
実際、ホワイト系のボディカラーではエンブレム跡が日焼けで残るケースもあるため、慎重な作業が必要です。
プロの視点:どんな人がエンブレムを外しているのか
ディーラー関係者やカーラッピング業者に聞くと、「40代以上の落ち着いたオーナーや、車を“モノ”として大切にしたい方」に多い傾向があるようです。
また、メーカー純正オプションで「エンブレムレス仕様」が用意されているケース(例:アウディやポルシェ)もあり、それを選ぶ層は意識的に“脱ブランド表示”を志向していることが伺えます。
かっこいいかどうかは「全体の仕上がり次第」
エンブレムを外すこと自体が「かっこ悪い」というわけではなく、車全体のデザインバランスや清潔感ある仕上げがポイントになります。
たとえば、エンブレムだけを外して他に何も手を加えないと中途半端に見える場合もありますが、トータルでシンプル&クリーンにまとめている車両は評価されやすいです。
まとめ:エンブレムを外すのは「美意識と哲学」次第
リアグレードエンブレムを外すことは、自己表現のひとつです。かっこ悪いかどうかは他人の評価ではなく、自分がそのスタイルに納得しているかどうかが大切です。
外すなら全体の仕上げも意識し、丁寧な施工を心がけることが「大人のカスタム」として好印象を与えるポイントになります。
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