LEDリフレクターを後付けする際、配線の処理や清流ダイオードの使い方に悩む方は少なくありません。特にウィンカーやブレーキ、スモールライトとの接続で誤ると、点灯不良や逆流トラブルを招くこともあります。この記事では、配線が4本あるタイプのLEDリフレクターへの清流ダイオード接続方法とそのポイントをわかりやすく解説します。
LEDリフレクターの4本配線とは?
市販のLEDリフレクターには、主に以下の4本の配線があります。
- 赤(ブレーキ):ブレーキペダルを踏むと点灯
- 橙(ウィンカー):左右どちらかの点滅信号
- 白(スモール):車幅灯と連動して常時点灯
- 黒(アース):すべての電装の共通マイナス
これらを正しく接続することで、純正と遜色ない動作を実現できます。
清流ダイオードの役割と必要性
清流ダイオードは「電流の逆流防止」に使われる部品で、特にブレーキ信号やスモール信号を共有する配線では必須です。
複数の信号が混線すると、一方の信号が他の回路に逆流し、意図しない点灯や誤作動が起こるリスクがあります。これを防ぐために、清流ダイオードを使います。
4本すべてにダイオードは必要?
基本的に以下のように判断できます。
- ブレーキ・スモール・ウィンカー:接続箇所が複数系統と共有される場合には、清流ダイオードを装着
- アース:ダイオード不要(電流を返す必要がないため)
特に「スモールライトとブレーキランプを同一LEDで点灯させる設計」の場合、双方に清流ダイオードを挟むことで混線を防止できます。
ダイオードの接続位置と向きに注意
清流ダイオードには極性(向き)があり、白線のある方がLED側(出力)になるように接続する必要があります。
接続位置は以下のように設定しましょう。
- ブレーキ線:車両側信号線とLEDリフレクター配線の間に挿入
- スモール線:同上
- ウィンカー線:左右で独立しているため、各々に挿入
はんだ付けやエレクトロタップで固定後は、熱収縮チューブなどで絶縁処理すると安心です。
実例:ブレーキとスモールが兼用LEDだった場合
例えば、リフレクターが「スモール時に弱点灯・ブレーキ時に強点灯」する仕様だった場合、以下のように清流ダイオードを使います。
- ブレーキ線とスモール線の両方にそれぞれダイオードを接続
- 両方のダイオードを合流させ、リフレクターの+側に接続
- アース線は車両のボディまたはアース線へ直結
このようにすることで、スモール点灯時にブレーキランプが薄く点灯するような誤動作を防げます。
まとめ:安全で正確な配線を行おう
LEDリフレクターのDIY取り付けは、清流ダイオードの理解と正確な配線によって、車両との相性や安全性が大きく変わります。全ての信号線(ブレーキ・スモール・ウィンカー)にダイオードを入れるのが基本ですが、アースには不要です。
「ダイオードをどこに入れるか」「向きは合っているか」を確認し、点灯チェック後に固定と絶縁を忘れずに行いましょう。DIYに不安がある場合は、整備士やカーショップへの相談も検討してください。
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