CB1100Rのカムチェーンテンショナー不具合と代替部品の選択肢

車検、メンテナンス

CB1100Rはホンダの名車として知られていますが、エンジン内部のカムチェーンテンショナーに関するトラブルが報告されています。特にテンショナーAの不具合は、エンジン性能や耐久性に影響を及ぼす可能性があります。本記事では、CB1100Rのカムチェーンテンショナーの問題点と、代替部品の選択肢について解説します。

CB1100RのカムチェーンテンショナーAの問題点

CB1100RのテンショナーAは、カムチェーンの張力を適切に保つ役割を担っています。しかし、経年劣化や初期伸びしたチェーンによって、テンショナーが正常に機能しなくなるケースがあります。特に、低速走行時や加減速の際にチェーンが暴れ、テンショナーに過度な負荷がかかることがあります。

実際に、テンショナーAのナットを緩めてクランキングを行っても、チェーンが張るタイミングがない場合や、チェーンが常に緩んでいる状態は、テンショナーの不具合を示唆しています。

代替部品としてのCB900F用テンショナーの使用

CB1100Rの純正テンショナーは入手が難しいため、CB900FやCB750F用の弓形テンショナー(品番:14500-425-020)を代替として検討する方もいます。弓形テンショナーは、弾性を利用してチェーンの張力を保つ設計であり、CB1100RのテンショナーAよりもチェーンの暴れを抑える効果が期待できます。

ただし、CB900F用テンショナーをCB1100Rに取り付ける際は、取り付け自体は可能でも、強度や耐久性に関しては注意が必要です。応急措置としての使用は可能ですが、長期的な使用には適していない可能性があります。

テンショナー不具合によるエンジントラブルのリスク

テンショナーの不具合を放置すると、カムチェーンが暴れてエンジン内部に損傷を与えるリスクがあります。例えば、チェーンが切れてクランクケースに落下し、クランクがロックしてバルブやピストンに損傷を与えるケースも報告されています。

また、テンショナーBのスプリングが脱落してチェーンに噛み込むことで、チェーンが剪断されるトラブルも発生しています。これらのトラブルは、エンジンの大規模な修理や部品交換を必要とするため、早期の点検と対策が重要です。

まとめ

CB1100Rのカムチェーンテンショナーに関する不具合は、エンジン性能や耐久性に大きな影響を与える可能性があります。純正部品の入手が難しい場合、CB900F用の弓形テンショナーを代替として検討することも一つの方法ですが、長期的な使用には注意が必要です。エンジンの安全性と性能を維持するためには、定期的な点検と適切な部品の選択が不可欠です。

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