スポーツカーとして多くのファンに支持されているNDロードスター。その軽快な走りだけでなく、駐車時の挙動にも注意を払いたいところです。特にサイドブレーキの効きに違和感を覚えた場合、故障の前兆か、それとも設計上の特性なのか気になるところでしょう。この記事では、サイドブレーキの効きとノッチ数にまつわる疑問を整理し、安全に使いこなすためのポイントを解説します。
NDロードスターのサイドブレーキ仕様について
NDロードスターに採用されているのは機械式(レバー式)のサイドブレーキです。操作時に「カチッ、カチッ」と段階的に引ける「ノッチ構造」は、適切なテンションでリアブレーキに制動力を伝える仕組みです。一般的には、4〜7ノッチで最大の制動力が得られるように調整されています。
つまり、4ノッチで止まらなかった場合でも必ずしも故障とは限らず、車両や傾斜の状態、整備状況によって変動するのです。
傾斜地でのサイドブレーキの限界
地面がわずかでも傾いていると、車両の自重によって想像以上の力がかかります。このとき、サイドブレーキが十分にテンションをかけられていないと、「ズズッ」と動いてしまうことがあります。
このようなケースでは、4ノッチではまだテンション不足であり、5ノッチ以上でようやく車両を固定できたというのはよくあることです。特にリアブレーキのパッドが少しでも摩耗していると、効きが甘くなる傾向もあります。
点検が必要なケースとは?
以下のような症状がある場合は、点検や調整をおすすめします。
- サイドブレーキを目いっぱい引いても車が止まらない
- ノッチ数が8以上にならないと固定できない
- 坂道で完全に停止できず、ズルズル滑る
この場合、リアブレーキパッドの摩耗やワイヤーの緩みなどが疑われます。ディーラーや整備工場で「サイドブレーキ調整(もしくは点検)」を依頼すれば、30分ほどで診てもらえることが多いです。
日常点検でできる確認方法
自宅や平坦な駐車場で、以下のように点検できます。
- エンジンOFF、シフトはニュートラル
- 4ノッチ引いた状態で軽く押して動くか確認
- 動くようなら5ノッチ、6ノッチと試す
また、リアブレーキに耳を近づけて「キィッ」と引きずり音が聞こえるかも確認のポイントです。異常がない場合、4〜6ノッチでしっかり固定されていれば正常といえるでしょう。
最適な駐車の工夫と注意点
傾斜のある場所で駐車する際には、以下の点も意識するとより安全です。
- 1速にギアを入れて駐車(MT車)
- タイヤを縁石側に切っておく(万が一の転がり防止)
- 輪止めを併用する
特にNDロードスターは軽量ボディゆえに動き出しやすいため、「サイドブレーキ+ギア操作」の併用は非常に有効です。
まとめ:NDロードスターのサイドブレーキは正常かも?確認すべきは“効き具合”
4ノッチで車が動いたとしても、必ずしも故障とは限りません。5ノッチ程度でしっかり停止すれば、通常の範囲内と考えて差し支えないでしょう。ただし、ノッチ数が多すぎたり、傾斜が緩やかでも滑るようなら早めの点検がおすすめです。
日頃から愛車の状態に敏感になり、安全に乗り続けるためにもサイドブレーキの点検習慣を持ちましょう。
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